理想の睡眠時間「7時間」を確保せよ
- 2016/12/04
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「短時間睡眠法」なんて眉つばもの
増える一方の残業時間。郊外の住宅地からの長時間通勤。ただでさえ忙しい現代人が自分のための時間をつくりたいと思うと、睡眠時間を削るしかないのが現実です。
そういう人にとって、『できる人は超短眠!』『4時間半熟睡法』などいくつも出ている「短時間睡眠本」は、すこぶる魅力的でしょう。すでに実践してみたという人も多いかもしれません。
しかし、それらが説く「集中睡眠法」の部類は、やはり眉につばつけて受け取ったほうが無難でしょう。というのも、大発見!と声高に宣伝するものほど、科学的根拠は薄いという事実があるからです。
「7時間睡眠の人の死亡率が低い」という調査結果
これに対して、「睡眠時間と死亡率の関係」をテーマにおよそ100万人にも及ぶ多数の男女を対象に行われた調査結果があります。アメリカの精神学者らが行った調査で、その結論は、
「睡眠時間6時間半以上で7時間半未満の人、すなわち7時間睡眠の人の死亡率が最も低い」
というものでした。経験をもとに長く言われてきた「健康には6〜8時間の睡眠がよい」という説が、ほぼ科学的に裏付けられたことになります。
睡眠時間は長すぎてもいけない
続きがあります。
先の調査は2002年に実施されたものですが、同じ学者グループはその後も研究を継続。その結果、2010年になって、
「1日9時間以上の睡眠は、心筋梗塞や狭心症などの心臓血管系の病気を招きやすい。脳卒中のリスクは1.5倍になる」
ということがわかったのです。さらには、
「睡眠が5時間以下の成人が心臓血管系の病気にかかるリスクは、7時間睡眠の人の3倍以上」
というデータも出されています。
つまりは、睡眠時間は長くても短くてもダメ、7時間睡眠が理想ということが確定されたのです。
7時間睡眠を目標に、生活の見直しを
そう言うと、「いまの生活では、毎日7時間の睡眠なんてとても無理」という声があちこちから聞こえてきそうです。「都心の会社までの通勤は往復3時間。夜9時までの残業も珍しくないから、社にいるのが11時間。これだけで14時間とられ、それに朝夕の食事、風呂、テレビのスポーツ観戦その他その他を加えたら、5〜6時間が精一杯」
ここでは、まずは自分の1日の行動を手帳や日記に細かく記録していくことをおすすめします。深く考えることなく日頃の習慣のままに生きるのが人間ですが、記録することによって、あとで振り返ることができるようになります。すると、余分な行動、余分な時間の浪費がいくつも見えてくるはずです。
「7時間の睡眠確保」を目標に、毎日の生活を組み立て直そうじゃありませんか。