台風が日本に寄り道する理由は?
- 2018/09/16
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台風は日本が好き?
毎年のように、台風は日本に接近・上陸します。「台風は日本が好きなの?」と思うほど日本に寄り道してきます。そこで気になるのが、なぜ台風は日本に寄り道をするのかです。
デキるオヤジなら、台風が寄り道する理由を知っておきたいものでしょう。台風が日本に寄り道する理由を説明できるオヤジはカッコイイです。そこで今回は、台風が日本に寄り道する理由について紹介していきます。
台風の定義って?
台風が日本に寄り道する理由を紹介する前に、まずは台風の定義を紹介しておきましょう。台風とは、北西太平洋もしくは南シナ海に存在する「熱帯低気圧」であり、さらに低気圧域内の最大風速がおよそ17m/s以上のものです。意外と台風の定義を知らない方が多いので、マメ知識として覚えておきましょう。
ちなみに、北太平洋や北大西洋で発生したものを「ハリケーン」と呼び、インド洋で発生したものを「サイクロン」と呼びます。実は、台風とハリケーン、サイクロンは発生する場所の違いや呼び名の違いであり、同じものなのです。
偏西風がポイントになる!
台風が日本に寄り道する理由でポイントになるのは偏西風です。まず、赤道付近で台風が発生すると、偏東風によって西に向かいます。その後、太平洋高気圧や地球の自転の影響から、台風は北上するのです。
そのまま北上すれば、日本に寄り道したとしても一地方だけに通過するだけです。しかし、日本列島に台風が近づくと偏西風の影響を受けるようになります。偏西風によって、台風は東方向に進路を取るのです。その結果、日本列島を北上しながら東側へ進むようになり、日本に寄り道するのです。
太平洋高気圧の存在もポイント!
偏西風だけでなく、太平洋高気圧の存在もポイントです。台風は、高気圧の外側を通る性質を持っています。そのため、日本列島を覆うように太平洋高気圧があるときには、日本に台風が寄り道することはできません。
つまり、太平洋高気圧の勢力が弱まることによって、台風は日本に寄り道するようになるのです。このように、偏西風と太平洋高気圧の存在が、台風の進路のポイントとなっているのです。
台風が8月・9月に多い理由とは?
太平洋高気圧が台風の進路に関係していることから、台風が日本に寄り道するのが7月・8月に多いことがわかります。なぜなら、太平洋高気圧が弱まるのが8月・9月なのです。そのため、太平洋高気圧に邪魔されることなく、台風は日本列島に寄り道することができるのです。
むしろ、太平洋高気圧が弱まった状態で日本近海に存在していると、太平洋高気圧の外側に沿って台風は進むため、日本列島に直撃するケースが多くなっています。そのため、10月になっても太平洋高気圧が日本近海にあると、10月なのに台風が日本に直撃するなんてこともあるのです。
偏西風と太平洋高気圧が理由だった!
台風が日本に寄り道する理由は、偏西風と太平洋高気圧によりものです。偏西風の影響を受けることによって、台風は東に進路を取り、日本列島に寄り道をするのです。
また、太平洋高気圧の存在もポイントとなります。台風は高気圧の外側に沿って進路を取るため、太平洋高気圧次第で台風が日本に寄り道をするのかが決まります。太平洋高気圧の勢力が強く、日本を覆っていれば日本に寄り道をすることはできないのです。
そのため、太平洋高気圧の勢力が弱まり、日本近海に太平洋高気圧があると日本列島に沿って台風が進んでしまい、台風は日本に寄り道してしまいます。太平洋高気圧が弱まるのは8月・9月であり、日本に寄り道するのが多いのです。デキるオヤジは、台風が日本に寄り道する理由は、偏西風と太平洋高気圧の影響だと覚えておきましょう。