なぜ雷は発生するの?仕組みや音が鳴る理由について解説
- 2019/02/14
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意外と知らない雷が発生する理由
悪天候になると不安になるのが雷です。あの大きな音と光は、大人になってもビックリするのではないでしょうか。
大きな音と光で存在感のある雷ですが、意外となぜ雷が発生するのか知らない方が多いのではないでしょうか。また、なぜ雷はあのような音がするのかも疑問があると思います。そこで今回は、雷が発生する仕組みや音が鳴る理由について紹介していきます。
そもそも雷とは?
雷を簡単に説明すると、雲と雲の間や雲と地上の間の放電による現象のことです。放電という言葉からわかるように、雷の正体は電気です。
ちなみに、落雷は雲と地上の間で発生する放電のことを指しています。そして、雲と雲の間で発生する放電のことは、雲放電と呼ばれています。
雷が発生する仕組みとは?
<雲の発生と雲の中の静電気>
雷は雲が関係しています。そこでまずは、雲の発生と雲の帯電の仕組みを紹介していきます。雲ができる理由は、地上の湿った空気が上昇し、温度が低くなって空気中の水蒸気が水滴になったのが雲です。
一般的に、高度が高くなるほど温度が低くなるとされています。そのため、はるか上空では温度が低い状態となり、雲の中では氷の粒や雹ができるのです。小さい氷は上昇気流に乗って上昇し、大きな氷は重力によって落ちていきます。
その結果、小さな氷と大きな氷は雲の中でぶつかったり、擦れ合ったりします。この摩擦によって、静電気が発生するのです。
<絶縁破壊で放電>
雲の帯電が進んでいくと、雲の下層と大地の間または雲の下層部と上層部で電圧が高くなってきます。そして、電位差が大きくなり、限界値を超えると空気が絶縁破壊を起こして放電してしまいます。
雲と大地の電気の間で放電してしまうのが落雷で、雲の下層部と上層部の間での放電が雲放電です。
とても簡単にまとめてしまえば、上昇気流によって雲ができ、雲の中で小さな氷と大きな氷ができます。これがぶつかり合って静電気が発生し、ある程度たまってしまうと放電してしまい、これが雷の発生する仕組みとなっています。
雷は音が鳴る理由とは?
雷と言えば、凄まじい轟音(雷鳴)ではないでしょうか。雷が発生する仕組みはわかっても、なぜ音が鳴るのはわからないと思います。そこでここからは、雷はなぜ凄まじい音が鳴るのかを紹介していきます。
雷の音の理由は、電気が流れたことによるものです。放電して雷が発生すると、当然ながら電気が流れます。この電気が流れた道は、瞬間的に高温となり、空気が膨張してしまいます。その結果、周囲の空気を振動させることになり、例の凄まじい轟音となるのです。
簡単に言ってしまえば、雷が発生して電気によって空気が膨張したから、雷は音が鳴るのです。意外と単純な理由ですが、実は知らない方も多いので覚えておきましょう。
雷が起きやすい時期は?
日本では、雷が発生しやすい時期があります。しかも、地域によって若干違います。夏場に雷が発生しやすいのが、関東・中部・近畿地方です。逆に、冬場に雷が発生しやすいのが、日本海側となっています。
この理由は、雷が発生しやすい条件を満たす時期だからです。夏場は、地上が温められており、上昇気流が発生しやすく、雷が発生しやすいです。冬場の日本海側は、大陸からの季節風が日本海の温かい水分を含む、上昇気流を発生させます。その結果、雷が発生しやすくなります。
もちろん、これ以外の時期や地域でも雷が発生することはあるので油断は禁物です。雷の被害に遭わないように注意してください。
雷には気を付けよう!
今回は、雷が発生する理由や音が鳴る理由を中心に紹介してきました。意外と雷が発生する理由は知らない方が多いので、ぜひ豆知識として覚えておいてください。
また、雷は危険なので、もしゴロゴロと雷の音が聞こえたら避難しましょう。基本的に、建物の中は安全なので、外出中はお店の中や自動車に乗るなどの避難がおすすめです。雷が発生している時は、身の安全を確保しましょう。