からしとマスタードは実は違う!みたいな似て非なるものあれこれ!

  • 2018/08/09
  • ライフスタイル・娯楽
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  • アントニオ犬助
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豚まんに付いているのは、からしなのかマスタードなのか?

豚まんに付いているのは、からしなのかマスタードなのか
「からしはお付けしますか?」コンビニで肉まんを購入したときに、このようにたずねられるのは、関西圏だけらしいですね。これが九州圏にいくと、酢醤油になるとか。こんな話を聞いて「うん、食文化の違いだね」などと、したり顔をするのはともかく。

この「肉まんにからし」というコンビネーションを広めたのは「551の豚まん」で知られる蓬莱だと、私・アントニオ犬助は思っています。コンビニなんて存在しなかった大昔、犬助が幼かった昔から、551の豚まんには使い切りのパック入りからしが付いてきたものでした。
先日、久々に551の豚まんを食べる機会があり、付属のからしを付けながら食べていたのですが、どうも何かが違う気がします。付属のからし、昔はもっと「和からし」だったはずなのです。そして、からしだけを食べると鼻に来て大変なことになったはずなのです。
ところが、今のからしはもっとマイルド。これでは「西洋のマスタード」ではないですか?

 

昔は和からしが付いていたという記憶

昔は和からしが付いていたという記憶
そこで、からしのパックをチェックしてみると、原材料のところには「からし、食塩、酢……」とあるではないですか。
やはり、551の豚まんに付いてくるのは、からしではなくマスタード。
からしの原料「からし菜」の種子をすりつぶし、水で練った「からし」ではなく、からし菜の種子にビネガーなどを加えた「マスタード」だったということです。

そんなマスタードには、種子の粒が残っている「粒マスタード」と、すりつぶした「マスタード」の2種類があるもの。また、加えるものはビネガー以外にも色々あり、マスタードといっても地域によって様々なバリエーションがあるようです。

ちなみに豚まんの本場、中国では酢を付けて食べる習慣はあっても、からしを付ける習慣はありません。そういえば香港で点心を食べた際に、テーブルに酢やしょうゆはあっても、からしはなかった記憶。からしを付けるのは日本独自の食文化……元祖はやはり、551なのでしょうか?

まあ肉まんとの相性は、からしでもマスタードでもどっちでも良好だとは思うのですが、昔の和からしを付けた551の豚まんが懐かしくなった次第です。

 

ソーセージパティとビーフパティ

そんなマスタードを何につけるか?とドイツ人にたずねると、やはりソーセージと答えが返ってくるはず。ゆでたソーセージと粒マスタードの相性は、犬助もバツグンに良いと思うのですが、そんなソーセージを期待して驚かされたのが「ソーセージ・マフィン」そう、マクドナルドの朝メニューにある、あれですよ。

「あれって、ひき肉を固めて焼いているだけだからハンバーグじゃないの?」と、思うかもしれませんが、マクドナルドではソーセージパティ、ソーセージであることを譲りそうもありません。では、ハンバーガーに挟まれているのはどう呼ばれているのか? というと「ビーフパティ」。

両者は何が違うのか? というと原材料。豚肉を主に使用しているものをソーセージと呼んでいる。ソーセージパティ(sausage patty)とミートパティ(meat patty)、両者は似て非なるものなのです。

アメリカではソーセージ=豚肉の腸詰めと思ったら大間違い、豚ひき肉を形成したものは、すべてソーセージと呼んでいるとか。腸に詰められていないものを特に、バルクソーセージ(bulk sausage)とよんで区別したりもするそうですが。

 

ハンバーガーの付け合せの呼び方は、地域によって変わる

ハンバーガーの付け合せの呼び方は、地域によって変わる
そんなハンバーガーに欠かせないものは何か?と聞くと、フライドポテトと答えたくなるのですが、これは「似て非なるもの」というより、同じものでも地域によって呼び方が異なるもの。

じゃがいもを油であげたものを「フライドポテト」と呼んでいるのは日本だけのようで、アメリカでは「フレンチフライズ(French fries)」と呼び、イギリスでは「チップス(chips)」と呼ぶもの。そうフィッシュ・アンド・チップスのあれと同じ呼び方をするんですね。

ならば、イギリスでポテトチップスはなんと呼ばれているか?というとクリスプス( crisps)だとか。「サクサクしたチップスだからクリスプス」ということでしょう。

すると、気になってくるのが昨年発売になったカルビー「ポテトチップスクリスプ」の存在。あちらは通常のポテトチップスと異なり、じゃがいもの粉を固めて揚げたもの。日本ではハウス「チップスター」が昔から知られていますが、元祖はP&Gが1960年代末に発売した「プリングルズ」。

では、このプリングルズはイギリスではなんと呼ばれているかというと、当然プリングルズなわけでして……まあ、成型ポテトチップ(molded crisps)って呼んだりするはずがないですよね。

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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