車のうんちくを語りたくなったら!平成の車ブームを振り返る。その2~ミニバン・SUV
- 2019/05/14
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平成から令和に元号が切り替わり、皆さんはうまく書類の日付修正できていますか?TVや雑誌では平成の時代についてあれこれ振り返っている企画が目白押しです。平成の車ブームってどんなのあったかな~。なんて思い出せないで悩んでいるあなたに自称カーマニアのRcオガがお教えしましょう。今回は平成の車ブームを振り返る。第2弾の始まりです。
ミニバンブーム(平成13年~)
前回のセダンとワゴンブームの後にやってきたのがミニバンブームです。
1994年発売のホンダ・オデッセイ(初代)そして1996年登場のステップワゴンが空前のヒットとなり1997年には国産初のミニサイズLバン 日産・エルグランド(初代)が発売されました。時は、バブル崩壊後の平成4年から平成10年のことです。何事にも保守的なトヨタは、ホンダや日産がミニバンを売りまくっているのを見て猛反撃に打って出たのです。ノアと兄弟車になるヴォクシー (VOXY)登場は2001年、続いて現在Lサイズミニバンの市場の4分の3を独占しているアルファードを2002年に2代目にアルファードがモデルチェンジする際に兄弟車としてデビューしたのがヴェルファイアーです。
Lサイズミニバンは、日産・エルグランドとトヨタ・アルファードとヴェルファイアーそしてホンダ・エリシオンが三つ巴で争っていましたが、ホンダ・エリシオンはあえなくモデル消滅。販売力の差か人気の差かわかりませんが現在ではトヨタの一人勝ちで日産は意地でエルグランドを売り続けている感じでしょうか。
後席がヒンジ式で3列シートのミニバンは、トヨタ・ウイッシュやアイシス、スパシオ、スバル・エクシーガなど、かなりの数のモデルがありました。ホンダ・オデッセイも途中までヒンジ式でしたが現在はスライドドアに変更されています。先に紹介したトヨタ・ウイッシュやアイシス、スパシオ、スバル・エクシーガはすべてモデル消滅しています。唯一残っているのがホンダ・ストリームの後継モデルのジェイドだけです。
売れるミニバンは、5ナンバーフルサイズミニバンのノア・ボクシィやセレナそしてステップワゴンなどか、Lサイズミニバンのアルベルかエルグランドだけです。マツダなどは、売れないミニバンを開発しないでミニバン市場から撤退をきめました。
長らく続いたミニバンブームも後席ドアがヒンジ式ミニバンが淘汰されたところでブームの終焉を迎えたようです。
SUVブーム(平成25年~)
2010年に登場した日産・ジュークは、SUVの先駆け的存在です。独特なヘッドライトとフォグライトのデザインから特徴的な昆虫顔のフロントマスクは異彩を放っていました。続く、ホンダ・ヴェゼルの登場は、2013年登場するや瞬く間に大ヒットしました。ハイブリットとダウンサイジングターボの省エネエンジンの豪華2本立てです。異彩を放つのが、クリーンディーゼルエンジンを搭載したマツダCXシリーズです。CX-5に始まり次にデミオベースのより小型なCX-3そしてミニバンにとって代わる3列シートのCX-8とサイズによって選べるようになっています。CXシリーズにはそれぞれガソリンエンジンとディーゼルエンジンがラインアップされているのでより燃費と燃料代を気にするならディーゼルエンジンを選ぶのがよいでしょう。
スバル・フォレスタは、インプレッサベースのSUV。RV車がなかったスバルでは、インプレッサをベースに開発したフォレスタがありました。乗用車ベースで車高を上げただけのフォレスタは、パジェロやランクルのようなハードな悪路走破はあまり得意ではありませんが、乗用車ベースであったことから高速走行性能にはずば抜けたものがありました。モデルチェンジを重ねるうちに、今や日産・Xトレイルをライバルにするほどの成長ぶりには正直驚かされます。インプレッサベースで新たに作られたXVは、トヨタから技術提携されたハイブリッド搭載のSUVです。
世界屈指の販売台数を誇るトヨタ。SUVのラインアップも、早くからRAV4、ハリアー、クルガー、ヴァンガードなどありましたが、現在世界的なブームなっているのはスモールSUV。ライバルメーカーは早々に登場させたのに真打のトヨタが登場させたのは最後の最後2016年のことです。トヨタの次世代世界戦略車として、世界100ケ国に輸出されるので、じっくり開発されました。CH-Rが登場するや、瞬く間にトップを独占したのは言うまでもありません。
スズキからは、1200ccエンジン搭載のイグニス。そして1年後に追加されたクロスビーは、1000cc直噴ターボエンジン搭載。スズキは、ライバルメーカーにないさらに小さなコンパクトSUVを登場させました。
平成最後の4月末に、トヨタはアメリカで一番売れているRAV4を日本でも発売開始したのです。実は、RAV4はモデルチェンジのたびにボディが拡大してゆきトヨタのほかのSUVモデルと似通ってしまったため販売不振となり先代モデルは日本での販売は中止となっていました。
フロントマスクは、トヨタに共通するキーンルックですが、ピカピカ光るメッキを一切排除したマッチョな顔立ちは、なかなか男らしくて好感が持てます。お勧めはハイブリッド4WDでしょう。
ミニバンブームの後に訪れたSUVブームは当分の間、続くのではないでしょうか。
平成から令和に代わった今、平成の車ブームを振り返る記事は、とても第2弾では終わらなかったので次回第3弾に続きます。