シトロエンのピカソC4の魅力に迫る!車好きを魅了する、国産ミニバンとの違いとは?

  • 2018/05/28
  • ライフスタイル・娯楽
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ミニバンブームの影で気を吐く、コンパクトミニバン

ミニバンブームの影で気を吐く、コンパクトミニバン

ミニバン、とりわけヴォクシーやアルファード、ヴェルファイアといった、トヨタ製のミニバンが、相変わらずヒットを続けています。
支持をしている人たちの中心はファミリー層ということになるのでしょうが、アル・ヴェルなどの大型のものは政治家の先生や「ヤ」が付く人たちなども乗車。従来の高級セダンの市場を食い散らかす勢い、いかついフロントマスクと広い室内というのは、それだけ魅力的だったということですね。

しかし、これらのミニバンをあらためて見てみると、ファミリーが車に求めているものを完璧に満たしているのか? というと、ちょっと疑問。
車体は中途半端にデカイですから、主に運転するお母さん方にとって抵抗があるもの。ほとんど使かわないにも関わらず、大きな顔をしている3列目のシートはジャマな存在。荷物は意外と積めないもの。価格もえらく高いですし……。

というわけで、最近ウケているのが「コンパクト」ミニバン。
3列目シート=おまけと割り切った、トヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」などの車種はファミリーユースには最適の選択、荷物もたくさん積むことができますから、これからのシーズン、キャンプなどにもってこいなのです。

 

コンパクトミニバンの弱点は家庭染みたところ

さて、そんなコンパクトミニバンなのですが、実はファミリー層だけでなく、子育てが一段落した「ヤジアップ!」を読んでいるような皆さんにも、非常に使い勝手が良いということに気がついていましたか?

通常は1〜2人での乗車、たまに趣味仲間など4人程度を乗せることもある。そんなときには、荷物もたくさん載せなければならない……仲間内でゴルフ場へ向かったり、山に登ったり、そんなケースでもコンパクトミニバンは非常に使い勝手が良いのです。

でもねえ、いかんせんフリードはともかくシエンタのイメージは家庭染みてしまっていて、何とも抵抗があるもの、何かいい車はないか? と思って探してみるとあるんですね、ベストの一台が。

 

シトロエンならではのムードが魅力

シトロエンならではのムードが魅力

それが、シトロエン「C4ピカソ」。
日本に導入されているのは5人乗りの「C4ピカソ」と、7人乗りの「グランドC4ピカソ」の2種類。グランドのほうがボディサイズが10数cm延長されているほか、エクステリアデザインにも大きな違いがありますので、グレードの違いというよりも別の車種と考えてしまったほうが良さそうです。

シトロエン・C4ピカソの特長といえば、何といっても広い室内とトランクルーム。
トヨタ・シエンタと比較しても横幅は10cm以上広くなっている上に、3つある後部座席はそれぞれ独立して前後に移動することが可能ですから、居住性は快適そのもの。ちょっと席を前に出せば、隣に気を使って肩を狭めて乗車するということもなくなります。

これに、3列目シートが付くと「グランド」C4ピカソになるのですが、このシートを完全に折りたたんでしまえて荷室がフラットになるというのが便利なところ。広いトランクルームが必要だけれど、たまには大勢で乗車することもあるという需要にピッタリ……ならば、シエンタでいいんじゃないの? との声が聞こえてきそうですが、そこはシトロエン。
家庭染みたシエンタにはない、シトロエンならではのエクステリアとインテリアがあるのです。

 

C4ピカソなら手に入る、ちょっとした優越感

C4ピカソなら手に入る、ちょっとした優越感

C4ピカソとグランドC4ピカソ、エクステリアに共通しているのは、2段構えに配置されたのフロントのライト。上部に配置されたデイライトは、フロントグリルとつながるデザインになっており日本車にはない個性と、少々のアクの強さを感じさせてくれます。

加えて、特筆したくなるのがその走り。エンジン自体は1,600ccと小型ながらも、欧州車が得意とするダウンサイジングターボを搭載していますから、同クラスの日本車と比較してもパワフル。大人4人と荷物ぐらいならば、必要十分な走りを楽しませてくれるもの……さすがに、大人7人が乗車すると非力さは否めませんが、シエンタやフリードにあるモッサリ感は微塵もない。これがC4ピカソが車好きにもアピールできる点でしょう。

加えて、初代に搭載されていたエアサスペンションほどではないものの、「ネコ足」と評されてきた、シトロエン伝統の柔らかな乗り心地はC4ピカソでも健在。これならば、乗り心地の悪さから、仲間内からブーイングが出るなどということはないはず。長距離ドライブでもストレスになることはなさそう。
また、長距離ドライブといえば車内に閉じ込められているという閉塞感も苦痛なものですが、それを解決してくれるのが、搭載されている「パノラミックガラスルーフ」。天井が全てガラス張りとなっていますから、気候のいい季節の開放感は格別なものでしょう。

ただ……最大の問題点はその価格。C4ピカソなら347万円〜、グランドC4ピカソなら355万円〜という価格帯はいかがなものか? これって、シエンタやフリードと比較すると1.5〜2倍という高価格、下手するとアル・ヴェルすら購入できてしまうのです。

でも、アル・ヴェル=マイルドヤンキーとか、シエンタ・フリード=ザ・ファミリーカーといったステレオタイプなイメージから開放されるには、良い選択だと思うのです。
「車何乗ってるんですか?」という質問に「シトロエン」とか「C3ピカソ」とか、単に「ピカソ」とか答えられるという気持ちよさは、他の何にも変えられないものですし。

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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