あせも対策で見た目を損ねる真っ赤な首元を解消
- 2016/08/05
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社会人だからこそ要注意のあせも
夏から秋にかけて首回りだけが真っ赤になっているサラリーマンをよくみかけます。この真っ赤な原因は、日焼けではなく「あせも」。あせもを掻きむしり、皮膚が真っ赤になっているのです。
あせもといえば、子供のイメージですが、汗をかいても帰宅するまでガマンするしかない社会人にもできやすく、ひと夏で何度も繰り返してしまうこともあります。あせもが厄介なところは、掻きむしってしまうと、肌が赤くなるだけではなく、傷ついてしまい、ほかの部分と比べて、肌の色は茶色くなり細かいシワが寄ってしまうこともあります。この状態になってしまうと、回復まで半年以上かかることもあるので、注意が必要です。
あせもの種類
日本でよくみられるあせもには2種類あります。ひとつは、紅色汗疹(こうしょくかんしん)で、もうひとつが水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)です。紅色汗疹は、紅色と書かれているように、赤い発疹が広がるもので、一般的にあせもと呼ばれるのが、この紅色汗疹です。そして、水晶様汗疹は、発疹の色が白~透明で痒みもないために肌を掻きむしる恐れもなく、目立たず、自分でも気が付かないことがあるくらい症状が軽いものです。
あせもの原因
夏に頻発するあせも。あせもの原因は汗が汗腺を詰まらせることにあります。汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺がありますが、あせもに関連するのは、全身にあるエクリン腺のなかでも、汗を出す働きを持つ能動汗腺です。この能動汗腺は普段はしっかり汗を排出してくれますが、夏の時期のように汗の量が多くなると、排出がうまくいかず炎症を起こすことがあります。
能動汗腺の炎症をあせもといいますが、全身にできるわけではなく、頻発する場所は限られています。とくに、頭からの汗が溜まりやすい首まわりや背中からの汗が溜まる腰まわり、汗をかきやすいワキ、皮膚の薄い肘の内側などは、あせもができやすいので注意が必要です。
あせもの予防と手当
先に説明したように、あせもを掻きむしると肌が茶色くなることがあります。できれば、掻きむしるほど辛いあせもは、早めに医療機関にかかり治療することをお勧めしますが、あせもだけでは受診しにくい面もあるかと思います。そこで、あせもを繰り返さないための予防を考えましょう。
まずは、部屋にいるときには、汗をかかない程度の室温に調整するとよいでしょう。そして、汗をかいたら、あせもができやすい部位を洗うか濡れタオルやノンアルコールのウェットティッシュで拭き取ります。洋服は汗を吸収し、蒸発させてくれる素材のものを選びます。
また、あせもは寝汗によってもできることがあります。敷布団には汗を吸収しやすい素材や冷感のある素材のシーツをかけて、こまめに洗濯をしましょう。さらに、夜中に目が覚めたら、上着だけでも着替えておくことをお勧めします。
そして、あせもができたら初期の段階でベビーパウダーをうすく伸ばします。ベビーパウダーは汗の排出を促すので、あせもの予防や回復に適しています。