大麻はアリ?無し?敢えてタブーに挑もう!
- 2017/05/01
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大麻にまつわる議論!実は盛り上がってます!
ここ最近、にわかに盛り上がりを見せている分野があります。それが「大麻の合法化」です。先日、元女優の高樹沙耶さんが大麻所持で逮捕されてしまいましたが、首相夫人の安倍昭恵さんが医療用大麻に関心を示すなど、日本でも一部には合法化しても良いのではないかという勢力が確かに存在しているのです。
筆者である私も日頃から筋肉や栄養、医療の分野について強い関心を持っているのですが、この大麻については正直言って自分のスタンスが固まっているとは言えません。
今回は皆さんにも大麻の存在をもっと身近な物として感じて頂き、今後法整備を含めて日本ではどのように対応していくべきかの議論のきっかけにしてもらえればと思うのです。
医療用大麻は患者を救う?
大麻はマリファナとも呼びますね。大麻合法化の流れについては特に「医療用」に限ってかなり前向きな議論が進んでいるようです。
そもそもマリファナにはどのような効果があるのかというと、「鎮痛効果」や「精神の安定」、「食欲増進」、「筋肉の弛緩」といったものがその代表として認識されています。まだまだ研究余地はあるようですが、これらの効果を狙って医療の現場でのみ合法化してはどうか、という意見が強いのです。
確かに鎮痛剤としてのモルヒネ(これは麻薬です)は随分昔から使われています。そして、病院でモルヒネを使っていたからといって退院後に麻薬中毒になるという人はまずいません。薬物を医療現場で使用するという事と、薬物依存症に陥ってしまう事は全く別の事象であるというのはどうやら明らかな事実であると考えられるのです。
タバコも相当な害があるが…
大麻には依存性があり、薬物濫用のきっかけになるとの意見もあります。しかし、これまでに世界各地で行われた研究によると、大麻の依存性はニコチンやアルコールと較べてとても低く、むしろ既に合法化されている物の方が大麻よりも依存性の問題や健康の問題が大きいのではないかと考えられるのです。
もちろん、現状すでにそのような危険な成分を持つ商品が市販されているからといって、加えて大麻を合法化しても良いという理由にはなりません。ただ、多くの人に「大麻はダメって言うけどもっと実害のある物が普通に売られてるよね」と、気づいて頂きたいのです。
特に最近では禁煙法案がどのような決着を迎えるのかにも注目が集まっています。日本人の成人の喫煙率はおよそ2割ですからタバコが全面禁止されたとしても困る人はあまりいません。喫煙推進派の中には「愛煙家は税金を払って国のために貢献している」という人もいますが、本人だけでなく受動喫煙被害者を生み出し、その健康被害によって多額の医療費が国庫から捻出されている事を考えればむしろ経済的にもマイナスであることは明白でしょう。
地域限定制作はどうだ?!
最後に大麻の合法化方法について、一つの提案を行いたいと思います。それは「地域限定化」です。島のように出入り管理のしやすい場所において、限定的に大麻を合法化するのです。もし大麻に本当に依存性が無い(あるいはとても低い)のであれば、島外への悪影響はほとんど無いはずです。
それに、その島へ行けば合法的に適正な価格で大麻を吸えるわけですからそれ以外の地域で逮捕される危険を犯してまで大麻を吸う人もいなくなりますし、大麻購入の資金を得るために犯罪を犯す人も激減するはずです。また、薬物を資金源にしている反社会勢力の弱体化にも繋がるでしょう。
毒をもって毒を制す的な考えですが、ヘロインやコカイン、覚醒剤といった依存性が強く、脳に大きなダメージを与える薬物から人間を救えるのは実は大麻なのかもしれません。