プロテインを飲んだらお腹を壊す?それ、防げます!
- 2017/10/10
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プロテインを飲むとお腹を下す理由とは
激しい筋トレの後、喉を潤す物といえばプロテイン、ですよね。単に美味しいからとかそういう意味ではなく、トレーニング直後の肉体は筋肉が激しく損壊しているため、これを修復するのに迅速なタンパク質の補給が必要なのです。
筋トレ後30分はいわゆるゴールデンタイムと呼ばれ、この時間内にしっかりとタンパク質を体に叩き込めるかどうかが筋肉の発達に大きな影響を与えるという説も有力なのです。
プロテインはこのスピーディーなタンパク質供給に最も効果的な存在ではあるのですが、一つ問題となるのが「お腹が緩くなっちゃう」という点。万人に共通する問題ではないのですが、一部の人にとっては非常に大きな悩みのタネと言えるでしょう。
今回は、プロテインを飲んだらお腹を壊してしまうという人のために、その解決法や代替えサプリについて解説していきます。筋肉の発達はトレーニングと栄養摂取の二つが揃ってこそ最大の効果が得られます。心当たりのある方は是非覚えていってくださいね。
お腹を壊す原因は?
プロテインを飲むとお腹を壊す原因はプロテインに含まれている「乳糖」にあります。プロテインといえば一番ポピュラーなのは牛乳から作られたホエイ・プロテインです。お腹を壊す人というのは当然のことながら牛乳を飲んでも下痢ピーになります。だって牛乳には乳糖がたっぷりですからね。
乳糖を消化するためにはラクターゼという消化酵素が必要になるのですが、このラクターゼの量や強さには個人差があります。ラクターゼを上手く分泌することのできない体質の人は、プロテインを飲むとお腹を壊してしまうのです。
WPCからWPIへ
まず、「そもそも牛乳から作られるホエイプロテインではなく、大豆由来のソイプロテインを飲んだらどうか?」という意見もあると思います。
ただ、筆者は主に三つの理由からソイプロテインは控えるべきだと考えています。一つは味です。これは好みの問題とも言えますが正直なところ独特のザラつきや風味があってソイプロテインは苦手という人が多いのです。また、植物由来であるため筋肉への影響が小さい可能性があります。やはりタンパク質は動物性の物が一番です。そして三つ目はイソフラボンの過剰摂取です。大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た物質であるため、男性が多量に摂取すると男性ホルモンレベルの低下といった好ましくない作用を受けるかもしれないのです。
さて、牛乳由来のホエイプロテインには二種類あることをご存知でしょうか。一つはWPC(ホエイ・プロテイン・コンセントレート)ですね。そしてもう一つがWPI(ホエイ・プロテイン・アイソレート)です。
一般的なホエイプロテインといえばほとんどがこのWPCの方なのですが、WPCは日本語で「濃縮乳清タンパク質」といいます。つまり、牛乳を濃縮して作られたものですから当然牛乳に含まれる「乳糖」もたっぷり含まれているわけです。
一方WPIは「分離乳清タンパク質」と呼ばれ、牛乳に高度な濾過処理を施すことでタンパク質以外の成分がほとんど除去されているのです。
プロテインでお腹を壊してしまうという人は、WPCではなくWPIを飲むようにしましょう。ほとんどの人はこれだけでお腹ゴロゴロ問題が解決します。値段の安いプロテインはほとんどがWPCですので分からない場合は製造元に確認してから購入するようにしましょうね。
消化酵素を添加するというアイディア
まだ手元にWPCがたっぷり残っているどうしよう!という人は、ラクターゼをプロテインに添加してしまうという方法もアリです。消化酵素は普通に薬局や通販で買うことができます。ラクターゼ以外の消化酵素がミックスされている商品も多く、栄養吸収を総合的に補完することができます。
また、プロテインは消化・分解されるとアミノ酸になりますから、サプリとしてプロテインではなくアミノ酸粉末を飲んでしまうという方法も推奨できます。特に必須アミノ酸が全て含まれるEAAサプリメントは吸収も速く、プロテインを飲むよりも筋肉には好影響を与えることができるのです。
ただしEAAはかなり高価である場合も多いため、今回ご紹介した方法の中で、どの手段によって解決するかは各人それぞれ鋭意検討して頂ければと思います。