飲んで寝ちゃダメ?プロテインの正しい摂取「姿勢」とは
- 2018/05/29
- ボディメイク
- 865view
- 筋トレ
- タンパク質
- トレーニング
- プロテイン
- 筋トレ
- 筋肉
プロテインは飲んだ後の姿勢が大切?!
タンパク質を安く、素早く、そして美味しく摂取するために全てのトレーニーが愛用していると言っても過言ではないであろう「プロテイン(粉末)」。
この記事を読んでいる人の中にも「筋トレ後のゴールデンタイムには必ず一杯飲んでるぜ!」という人が多いのではないかと思います。
さて、筋トレ後は体がぐったりと疲労していますから、冷たくて美味しいプロテインをゴクッとやった後はそのまま横になってしまう人も結構いるのではないでしょうか。
ところがこの「横になる」という行為が実は筋肉の発達を遅らせてしまうという研究結果があるのです。
プロテインを飲んだら寝ちゃダメってどういう事?その疑問について今回は解説していきたいと思います。
消化・吸収の速度を最適化する
筋トレの直後は筋肉の合成感度が通常期と比べて大きく上昇しています。そのため、このタイミングでタンパク質を送り込んであげると効率よく筋肉を発達させることができる、というのがそもそも筋トレ後30分以内をゴールデンタイムと呼ぶ理由なのです。
ただ、最新の研究では単にタンパク質を適切なタイミングで摂るだけでは実は不十分で、その際には「適切な姿勢」も極めて重要だという事が明らかとなったのです。
タンパク質摂取にとって大切なのは吸収速度です。とにかく体に入れたらすぐに消化、吸収してもらうことが優先されます。ところが、プロテイン摂取後の姿勢によってはこのスピードが遅くなってしまうようなのです。
タンパク質はまず第一段階として胃で消化されます。胃をいかに素早く通過するかがポイントと言えるわけです。
仰向けに寝ると悪影響?
胃は袋のような形状をしています。胃には胃酸があり、底には幽門と呼ばれる排出口がついています。
立ったり座っている姿勢の場合、幽門は最も重力の掛かる胃の底部に位置します。つまり胃の中にやってきた内容物(プロテイン)は素早く幽門付近へと移動し消化された後にはすぐに胃から排出することができるのです。
ところが、寝っ転がっている姿勢の場合、幽門は胃の底部にはありません。つまり胃からの排出にとても時間が掛かってしまうわけです。
実際、マーストリヒト大学で行われた実験でも、プロテインを飲んだ後に仰向けになったグループと、そうでないグループとでは血中のアミノ酸濃度に大きな差が生まれました。当然、仰向けになったグループの方が血中アミノ酸濃度が有意に低かったのです。これは仰向けになっているとタンパク質の吸収が遅れ、その結果アミノ酸(タンパク質の分解物)が血中へと放たれるのに時間が掛かってしまったことを現しています。
筋トレ後にはダラダラしたい気持ちも強いと思いますが、そこはぐっとこらえて行儀よく、きちんとした姿勢でしばらく過ごす必要があるのです。
オヤジの栄養管理は厳密に!
というわけでオヤジ世代の栄養摂取方法というのはプロテインの飲み方一つとってもかなり厳密に行う必要があるのです。
今回ご紹介した「姿勢」についてはもちろん全世代に共通する注意事項ではあるのですが、正直なところ胃腸が強く、筋肥大のスピードも速い若い世代の場合はそれ程気にする必要はありません。若い人の場合は何よりも筋トレとタンパク質の「絶対量」の方が遥かに重要であり、逆に言えば本人の持つ限界値に対して筋トレ量も栄養摂取量も「足りない」場合がとても多いのです。
しかし、オヤジの場合は違います。疲れはなかなかとれませんし、筋トレも単純にボリュームを増やすだけでなくいかに効率的に刺激や変化を筋肉に与えるかが大切となります。
プロテイン摂取時の姿勢については見に覚えのある人は是非気をつけてみてください。また、プロテイン以外の栄養摂取についても今回の情報は共通する点となります。
肉体を一日でも早く、そして楽に成長させるために簡単な工夫を数多く取り入れるようにしましょう。