人にとって、適切な睡眠時間は何時間?
- 2016/11/14
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眠らなければ、人は疲れ果てる
人は、なぜ毎日眠るのか? このことを真剣に考えてみたことはありますか?
学問的にはいろいろな説がありますが、最大公約数としては「睡眠=疲労回復」というのが有力です。そりゃあそうだ、眠らなかったら体は疲れ果ててしまいますし、脳のはたらきが滞って頭も回らなくなってしまいます。睡眠は、人の活動の潤滑油といったところでしょうか。
それでは、心地良く生きて、動き、働くには、いったいどの程度の睡眠時間が理想なのでしょうか。
天才たちの睡眠時間も、実態はさまざま
ナポレオンは1日に3時間、エジソンは同じく4時間眠れば、毎日を快適に過ごせたといいます。ナポレオンはわずか3時間の睡眠でヨーロッパを次から次へと攻略し、エジソンはたった4時間の睡眠で人類が想像もしなかった発明を繰り返した。さすが天才と呼ばれる人たちは違うなあ、と思いますね。短い睡眠時間=天才、という公式ができそうです。
ところが、どっこい、アインシュタインは、少なくとも10時間の睡眠を必要としたと言います。天才と睡眠時間はとりあえず直接の関係はなし。要は、個人差ということのようです。
万人共通の「適切睡眠時間」はあるのか
それでは、万人共通の「適切睡眠時間」というものはないのか。あるでしょう。
アメリカのある研究機関が睡眠時間と死亡率との関係を調査したことがあります。ある年齢層の男性をいくつかのグループに分け、睡眠時間と死亡率との因果関係を割り出すという調査でしたが、その結果はというと、一番死亡率が低かったのが睡眠時間7〜8時間のグループ。一方、睡眠時間4時間のグループの死亡率は、7〜8時間のグループの10倍。さらには、睡眠時間10時間以上という長時間グループは、7〜8時間のグループの2倍だったといいます。
どうやら、睡眠時間は、短くても長くてもいけないということのようです。
最低でも5時間の睡眠が必要というのが結論
平均睡眠時間が8時間という人の睡眠時間を1日1時間ずつ短くしていき、1日の行動がどう変わるかという調査も行われました。結果は、睡眠時間が5時間以下になると、昼間の眠気が急激に強くなるそうです。
わが国のビジネスマンの平均睡眠時間が6時間26分というデータもありますが、もろもろ総合して考えると、適切睡眠時間は7〜8時間というところ。「1日の3分の1は睡眠」という常識は正しいようです。
忙しいからそんなに眠れないという人も多いでしょうが、最低でも5時間の睡眠は確保するというのが、健康を維持する目安でしょうか。