セックスレスの問題は熟年夫婦だけではない

セックスレスというと、仲が良くない熟年夫婦だけのものだと思われがちですが、最近では、男性が30代、40代という、まだまだ「男真っ盛り」の年代でもセックスレスカップルとなるケースは珍しくありません。セックスレスは、男女の絆も脆くなるどころか、結婚している夫婦であれば、「離婚に足る要件」としても認められるほど、深刻なものです。ここでは、今は誰もが陥る可能性が高い「セックスレス」の問題について、その原因や対処法を紹介します。

女性がセックスを拒む場合に考えらえる原因

セックスレスは一般的に「男性の勃起不全」や「浮気」など「男性側の問題」が主な理由として考えられていますが、女性がセックスを拒むことによるセックスレスのケースも、決して珍しいものではありません。付き合っている女性がセックスを拒む原因として、「気持ちよくない」「体の相性が悪い」「そもそも愛情がない」「過去のトラウマ」などが挙げられます。なかでも解決が難しいのが「過去のトラウマ」です。現在の男女仲には問題ないものの、過去に女性が受けた性被害や、元カレから受けた侮辱などが心の中で引っかかり、現在のパートナーとのセックスに対しても積極的になれません。こうしたケースでは、男性側に大きな包容力が求められますが、可能であればセックスレス解消を専門とするセラピストへ相談することをオススメします。

男性側の原因でセックスレスとなった場合の解消法

また、男性側の性欲低下や精力低下が原因となってセックスレス状態になっている場合、解決方法は意外と単純で、「精力サプリメント」やED治療薬などに頼れば解決します。もちろん、EDとなる原因のうち、ストレスが占める割合が大きな場合、ストレスの元凶を取り除かなければ根本的な解決へとは繋がりませんが、それでも、サプリや精力剤で男性機能が回復すれば、セックスをすること自体は可能です。また、現代の男性はメンタルが繊細で、セックスをする際の「環境」も大切な要素となります。女性同様、周りの音など、気が散る要因があるとなかなか集中できません。意外にも、こうした「環境の整備」によってセックスに集中できることもあるため、繊細な性格を自覚している男性は、ベッドルームを整えたり、アロマオイルを焚いてリラックスすることをお勧めします。

セックスレス解消カウンセリングを受けるのも一つの手段

セックスレスについて、どうしても2人だけでは解決できそうにもない場合、思い切ってセックスレス解消カウンセラーへ相談するのもアリです。こうしたプロのカウンセラーは、カップルがそれぞれ抱えている問題を見つけ出し、コンプレックスを解消したり、自分達では気付かなかった心の問題を解決する手がかりを洗い出してもらえることもあります。日本ではあまり馴染みがない「セックスレスカウンセリング」ですが、欧米では夫婦セラピー同様に、普通の夫婦が利用していたりします。