東京五輪選手村にマクドナルドはない

  • 2017/08/27
  • グルメ
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  • のりき 夢丸
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愛称はマックでもマクドでもいいけれど

愛称はマックでもマクドでもいいけれど

ちょっと前に「マクドナルドが五輪のトップスポンサーを降りた」という話題があった。
なんでも「ビジネスの優先順位が変わった」という理由で、五輪とはもうこれでサヨナラしたい、ということらしい。
これにより2020年の東京五輪選手村には、マクドナルドがないという状態になる。
組織委員会は代わりの軽食候補を物色中らしいが、そんなものあるわけがない、というのがオジサンの正直な思いだ。

 

世界きってのファストフードですぞ

世界きってのファストフード

昔ある五輪の選手村を取材したことがあって、その至れり尽くせりぶりに驚いた記憶がある。

そりゃそうだよね、世界中のありとあらゆる国から選手がやってくるわけで、その皆さんをもてなす施設なんだから。
リラックスルームや、アメニティ関連完備は当たり前だし、記憶が確かなら「ディスコ」や「ゲーセン」も稼働してたと思う。

でも「世界の民の最小公約数」といえば、それは一も二もなく食事についての話だ。
大多数の人が口にでき、品質が保たれ、それでいて少しでも心がウキウキする食べ物、そのひとつが「ファストフード」であり、その最たるものが「マクドナルド」だったはずだ。

オレの体はファストフードでできてるっていう選手、少なくないからね。

…でもないんだよ、そのファストフードの巨人が、東京には、さ。

 

五輪ビジネス衰退傾向をもろかぶり

五輪ビジネス衰退傾向をもろかぶり

こんなことで不参加を表明する選手はひとりもいない!けど、期間中のSNSとか、けっこう騒がしいと思うよ。「TOKYO VillageにはMcDonald’sがない!Oh My God!(直訳しすぎ)」なーんてね。
そのかわり、ライスボール(おにぎり)がバカ売れとか、変な話題が沸いたり。

すべては、五輪がビジネスとしては劣化しすぎたという背景があるんだろうと思う。
五輪=ビジネスじゃ困るんだけど、とくに80年代の後半からは商業化が激しくて、スポーツマンの人生変えちゃう一大マネーイベントとして定着したからね。
それがいまや「夏の五輪を開催する場所がない」事態でしょ。
パリとロサンゼルスにも逃げられなきゃいいけど。

 

役人がどんな代わりを持ってくるか興味深い

役人がどんな代わりを持ってくるか興味深い

さてお偉いさんは代わりって簡単に言うけど、いったい何を持ってくるつもりなんだろう。
確かにマクドナルドは大いなるマンネリだった。けど失って初めてその存在のデカさに気づかされるはず、きっと。
プレ五輪イベントが盛り下がるばかりか、食材調達のノウハウも失うらしいし。
こうなりゃ海原雄山じゃないけど、「五大鍋」ならぬ「世界五大ファストフード」で勝負すべきか。万人の好みに迎合しようとした山岡士郎の間違いを犯さなければいいけど。
よろず鍋もオジサンは好きだけどね。

この記事の作者

のりき 夢丸
のりき 夢丸
馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。 競馬血統ブログ「ほぼ毎週競馬ナビ」にて執筆中。
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