エアレーション?シャッタリング? ローカル芝レースの馬券傾向が変わる
- 2016/08/27
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頭にたたき込みたい2つのキーワード
JRAは最近、芝馬場のメンテナンスに耳慣れない技術をドンドン導入するようになってきた。
これによって、今年の新潟・小倉競馬の芝コースに、だれにでも気がつくような変化が現れている。
その技術の名前は「エアレーション」と「シャッタリング」。
取り立てて新しい技術ではないが、JRAがここまで積極的に導入するようになったのは、つい最近のことらしい。
芝の状態が一変する魔法の技術?
エアレーションとは、読んで字のごとく、馬場に細い穴をあけて地中に空気を通すこと。
これによって芝の生育を促す効果があるんだとか。
そしてシャッタリングとは、土中の芝の根っこに切れ目を入れていくこと。
またこれも、芝に新しい根を張らせる効果があり、それによって芝が水分をよく吸うので、水はけもよくなるとのこと。
JRAホームページには、小倉競馬場の芝コースについて「1回小倉の開催後に芝馬場のクッション性確保のために実施しました」とちゃんと書いてある。
もちろん、芝の張り替えも同時に行われるのだが、こと馬券に関しては、このふたつのメンテ技術の方がより重要だと言わざるを得ない。
時計面と展開面で大きな変化が
Dennis W. Donohue / Shutterstock.com
さて、今年のローカル夏競馬に現れた大きな変化とは、もうおわかりだろうが、「芝コースの時計がかかること」と「外差しが決まること」である。
とくにその傾向が顕著な小倉のスプリント戦で詳しく見ていこう。
16年
小郡特別(500万特別)1200M 1分9秒4 16ー18ー10番 (追い込みー差し決着)
G3北九州記念1200M 1分8秒5 (9番追い込み勝ち)
15年
小郡特別(500万特別)1200M 1分8秒8 13ー8ー10番 (差しー先行決着)
G3北九州記念1200M 1分7秒3 (3番先行勝ち)
ご覧のように一目瞭然。今年は平均して時計が1秒ほどかかり、脚質で強いのは差しから後ろのグループ、枠はより外目にシフトしている。
1200戦は、スタートして枠順どおりに馬場を走ることになりがちだから、余計にエアレーション等の効果が出やすい。内コースが有利なら内枠の馬、外コースが有利なら外枠の馬と、決め打ちできるのだ。
これからのローカル馬券術
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究極のタイム競走主義から脱却しようというのか、JRAは「ソフト馬場路線」に大きく舵を切った。
ならばファンもここで頭を整理して、早め早めに「ソフト馬場」馬券の神髄をつかまなくてはならない。枠順、位置取り以外では、
▼時計のかかる芝が得意な種牡馬をピックアップせよ
筆頭はハーツクライとステイゴールド。
もっと開催が進むと欧州「凱旋門賞」血統たちも台頭するだろう。
▼見かけの決着タイムにだまされるな
新潟はタイムよりも、実際の走りで明らかに芝のクッションがよいことがわかるらしい。
知らず知らずのうちに、馬の適性、好き嫌いがより強く出そうな感じだ。