トレンドと街の風景

数年前から、今までの全体的にタイトなファッションから、全体的にルーズなファッションにトレンドが移行しつつあります。そういう情報は見たり、読んだりしていましたが、実際のところ、トレンドに敏感に反応する青山や表参道などでは情報先行という感じで、街を歩いている人たちの中で、そういったファッションの男性を見かける事は正直、さほどありませんでした。これが渋谷など若者ばかりの街であれば、又、感じは乾てきているのかもしれませんが、そういった街の風景を見ながら筆者などは、まだ自分たちオヤジ世代がルーズシルエットのファッションを取り入れるのは早いかな、などと感じていました。そう、この春夏までは……

そろそろ来る

雑誌やネットから入ってくるファッション関係の情報と実際の街行く人たちのスタイルを眺めながらトレンドを慎重に取り入れていく姿勢というのは、個人的に大切かな、と考えています。若者ならともかく、オヤジが真っ先にトレンドに飛びつくのって、アパレル関係者でない限りは、正直ちょっと痛い感じがしてしまいます。

ただ、この秋冬はそろそろ我々世代もルーズファッションを採り入れていくべき時期な気がします。明かに我々世代の年齢の男性のシルエットが変わってきている事をひしひしと感じます。「来た」という感じですね。

全身は止めておいたほうが無難

ルーズファッションというと４０代以上の皆さんは、８０年代に流行したファッションを思い浮かべてしまう方も多いと思われますが、かといってかつてのスーツやシャツ、パンツを引っ張り出してきて「トレンドだ」と身に付けると痛い目に遭うのは目に見えています。同じルーズファッションでも今のルーズファッションは８０年代のそれとは明らかにシルエットに違いがありますし、今、８０年代のルーズファッションを身に付けても、古い、感じしか醸し出しません。

我々世代がまずルーズシルエットのトレンドを採り入れるのならば、まずどこか一つ、から始めるのが無難です。これは個人的な意見ですが、いきなりビジネスで採り入れるよりもカジュアルからのほうがルーズファッションは採り入れやすいように思われます。とても存在感のあるシルエットですからね。

まずはトップスから

以前、筆者はトレンドはパンツから採り入れたほうがこなしやすい、と書いた事がありますが、どうやらルーズファッションはトップス、それもＴシャツやセーターといった軽めのトップスから採り入れたほうがこなしやすいようです。お手持ちのスリム系のトップスにボリュームのあるパンツを合わせるよりも、ゆったりしたトップスにスリム系のボトムスを合わせる方がシルエット的にしっくりと来るからです。
採り入れ方はベーシックなブランドのＴシャツやセーターを普段よりもワンサイズ大きめのものを身に付けるだけでも、結構さまになるはずです。

是非、参考にしていただいて、貴方なりのルーズファッションを楽しんでみてくださいね。