フィリピン経済の急成長を支えているのは何?
- 2018/07/23
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フィリピンが好景気
日本のオヤジからすれば、フィリピンはリゾート地のイメージが強いのではないでしょうか。セブ島を筆頭に多くの美しい島々があり、毎年多くの観光客が訪れます。
そんなフィリピンですが、最近は経済面でも高い注目を浴びています。フィリピン経済は急成長しており、ASEAN諸国の中でも著しい経済成長を見せているのです。
そこで気になるのが、フィリピン経済の急成長を支えているものは何なのかです。今回は、フィリピン経済の急成長を支えているのは何なのか紹介していきたいと思います。
かつては「アジアの病人」
今でこそフィリピン経済は成長していますが、かつては「アジアの病人」とまで言われていました。1983年には対外債務のデフォルトに追い込まれた過去があるのです1990年代まではASEAN諸国の中で最下位の経済成長率だったのです。そのため、フィリピンには「貧しい」イメージが強いオヤジもいると思います。
しかし、現在はASEAN諸国の中でトップクラスの経済成長率を誇っているのです。今後も順調に成長していくことが見込まれており、フィリピン経済は注目に値するのです。
フィリピン経済の急成長を支えているものとは?
①在外フィリピン労働者からの送金
フィリピン経済の急成長を支えているのは、在外フィリピン労働者からの送金です。フィリピン経済の急成長理由のひとつが、個人消費の拡大となっています。個人消費が拡大している要因として、在外フィリピン労働者からの送金が挙げられるのです。
日本でも、多くのフィリピン人が働いています。日本とフィリピンでは物価に差があり、稼ぐ金額も大きく異なります。そこで、日本で働いた賃金をフィリピンの家族に送金しているのです。これによって、フィリピンの個人消費の拡大となり、経済成長を支えているのです。
ちなみに、仮想通貨の発達も在外フィリピン労働者からの送金に一役買っています。仮想通貨を利用することで、送金手数料は安く・早く送金することができます。そのため、仮想通貨の発達は、送金しやすい環境に整備に役立っているのです。
②BPO産業
フィリピンの経済成長の一員として、BPO産業が挙げられます。BPOは、ビジネス・プロセス・アウトソーシングの略であり、自社の業務プロセスを外部企業に委託することです。フィリピンでは、BPO業務の中でもコールセンター業務で高く評価されています。実際に、コールセンター業務では世界1位とされています。
この理由は、フィリピン人は英語がほとんど公用語となっているからです。そのため、多くの人が英語を話すことができるため、コールセンター業務のアウトソーシング先として選ばれやすい環境となっており、フィリピン経済の急成長を支えているのです。
③人口ピラミッド
フィリピン経済の急成長を支えているのは、人口ピラミッドからわかります。フィリピンの人口ピラミッドは、キレイなピラミッドとなっています。つまり若者が多く、高齢者が少ないのです。この状況は、高度経済成長になりやすいとされています。
実際に、日本の高度経済成長期は、そのような人口ピラミッドとなっていたのです。人口が増えれば内需拡大となり、経済成長しやすいのです。フィリピンは、2050年まで人口ボーナス期が続くとされています。このことから、今後もフィリピン経済は成長していくことが予想されているのです。
フィリピン経済に注目!
今注目の国はフィリピンです。リゾート地のイメージ強いフィリピンですが、経済的にも急成長しています。もうかつての「アジアの病人」の面影などありません。フィリピン経済を支えているのは、在外フィリピン労働者の送金やBPO産業、人口増加などです。今後も、フィリピン経済の成長は続いていくことが予想されています。デキるオヤジなら、ぜひフィリピンに注目してみてください。