北朝鮮の軍事力の実力とは
- 2018/05/20
- ビジネス
- 2264view
- 国際情勢
- 北朝鮮
- 政府
- 政治
- 核兵器
- 海外
- 軍事
北朝鮮の軍事力
北朝鮮を取り巻く情勢が刻一刻と変化し始めています。2018年4月27日には韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩委員長が南北首脳会を行ないました。同年6月12日にはシンガポールで米朝首脳会談が予定されています。このように、北朝鮮情勢は動き出しているのです。そんな北朝鮮ですが、今更ながら気になるのが軍事力だと思います。北朝鮮情勢が動き出した結果、失敗に終われば軍事力の行使もあり得ます。そうなれば、北朝鮮の軍事力がどの程度の実力なのかが重要になってくるのです。そこで今回、北朝鮮の軍事力はどの程度の実力を持っているのか紹介していきたいと思います。
北朝鮮の兵力や兵役について
軍事力で重要な要素のひとつに兵力が挙げられます。北朝鮮の兵力は100万人を超えるとされています。北朝鮮は兵役義務があり、100万人以上もの兵力を要しているのです。ただし、北朝鮮の兵役義務は10年とされており、高齢化となっているとされています。さらに、健康状態や衛生状態が悪化していると言われており、実質的にはもっと少ない兵力だと見ることができるのです。
軍隊や兵器について
北朝鮮軍には、陸軍・海軍・空軍があり、さらに戦略軍があるとされています。戦略軍とは、弾道ミサイルを運用する軍隊のことです。朝鮮労働党の指揮下だが、実質的には金正恩が指揮していると言っても過言ではありません。北朝鮮にとって弾道ミサイルは生命線であり、軍事力を誇示するためにも改良を加え、性能を向上させています。その一方で、陸軍・海軍・空軍が保有している装備や戦闘機などは旧式とされています。そのため、米軍などの最新鋭の装備や戦闘機とは比べ物にならず、真っ向から戦闘になれば北朝鮮が勝つことはまずないでしょう。
核兵器の保有によって軍事力は拡大
北朝鮮の軍事力を語る上で重要なのが、核兵器を保有しているのかです。金正恩は、核兵器に開発に成功したことを宣言しています。米国のシンクタンクも、北朝鮮は核兵器を保有している可能性が高いことを発表しているのです。しかも、弾道ミサイルに搭載できる核弾頭の製造に成功したとされています。そのため、北朝鮮との戦争になれば、核兵器が使用される可能性もあり、米軍も手が出しにくいのが現状です。だからこその、米朝会談であり、今後は核兵器の廃棄がポイントになってくるのです。
化学兵器の保有の可能性も…
北朝鮮は、核兵器だけでなく化学兵器の保有の可能性も指摘されています。化学兵器は大量破壊兵器のひとつであり、使われれば甚大な被害になることが予想されています。北朝鮮は化学兵禁止条約に署名していないこともあり、化学兵器を所有している可能性があるのです。VXガスやサリンなど多くの化学兵器があると見られています。軍隊の装備や戦闘機などが旧式であり、戦力的に厳しい北朝鮮だけに、戦力を補完するために化学兵器の保有は十分考えられるのです。
実際、どれほどの実力を持っている?
北朝鮮の軍事力は、実際には軍隊にはそれほど力がないと考えることができます。そのため、単純な戦争となれば、米軍などが圧倒することでしょう。しかし、北朝鮮には核兵器や化学兵器を保有している可能性が高いです。核兵器や化学兵器を使用されれば、甚大な被害を及ぼすことが考えられます。そのため、核兵器や化学兵器によって、軍事力は補完されており、北朝鮮と戦争をするには二の足を踏む状況となっているのです。核兵器・化学兵器の保有によって、北朝鮮は他国と渡り合うだけの軍事力は手にしているのです。だからこそ、米朝会談では核兵器の廃棄が最大のポイントになります。北朝鮮の核兵器を完全廃棄させることができれば、北朝鮮の軍事力は一気にダウンすることになるのです。今後の北朝鮮情勢は、核兵器の存在がカギを握っているのです。