トコトン北朝鮮に接近する韓国と世界情勢
- 2018/03/30
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南スタイルはお断り?
韓国では国の誇りのようにあつかわれている、PSYの江南スタイル。なんと、北朝鮮で行われる催しに派遣するという話が出たと思えば、北朝鮮からお断りされたとの情報も出回っています。
この話題は、北朝鮮へ急速に擦り寄っている?韓国が、平壌(ピョンヤン)で開催される「南北平和協力祈願 韓国側芸術団平壌公演」の出演者にPSYを加えようとしたものです。
PSYの江南スタイルといえば、韓国では世界に誇るミュージックコンテンツであり、この公演の目玉になると考えたのでしょう。しかし、あの体制の北朝鮮で、どちらかといえばオチャラケにもみえるコンテンツが歓迎されるとも思えません。
案の定というべきか、北朝鮮側が待ったをかけているというわけです。
日本のオヤジにはあまり知られていないPSYですが、ユーチューブでチェックした人は少なくないかもしれません。それはともかく、韓国はどこまで北朝鮮に靡くつもりでしょうか。北朝鮮が韓国をまともに相手にしているとも思えない状況で…。
さて、そんな中で飛び込んできたのが、北朝鮮の特別列車が北京に入ったとのニュースです。北朝鮮の特別列車といえば、金委員長の父親であり、先代の指導者である故・金正日総書記が飛行機嫌いで鉄道を愛用していたことで知られています。
今回確認されたのは、故・金正日総書記が使用していたものと同じとの報道もあり、最高指導者、イコール金委員長が乗っていると観測されていました。そして、3月27日午後には、金委員長が中国上層部(共産党幹部)と会談したことが報じられています。
夜には、習主席と会談したとの情報も入っています。仮にそれがなかったとしても、中国共産党の上層部(それも複数)に会いに北京まで行ったこと自体が重要です。
さて韓国はどうする?
ついこの間には、アメリカとの首脳会談について話が広まったばかりで、今度は北京で共産党上層部と会談。ここへきての金委員長の動きがさまざまな憶測を呼んでいます。
少なくとも、蜜月関係にあった中国と距離を置くどころか険悪な状況になりながら、アメリカに対しても恫喝を繰り返していた「全方位敵対姿勢」とは間逆の状況になっているように見えるでしょう。
やはり、時間稼ぎをしているのか?それとも、本当に立ち行かなくなって軟化しているのか?実際のところはわかりませんが、これで困っているのは日本でもアメリカでもなく、韓国だという指摘も少なくないでしょう。
韓国としては、対米強硬姿勢を示しつつ、後見役的な中国とも関係悪化している北朝鮮に接近することで、アメリカとの仲介役的なポジションで存在感を打ち出す狙いがあったはずだといわれています。同時に、親北的政権として、北朝鮮との関係を深めたいという意図も込められていたと見られています。その中で、金委員長が中国へ行ったとなると、韓国の存在感が一気に薄れてしまいかねません。
今回の訪中は、核を手放す決意の表れだとする見方もあり、中国と関係回復し、アメリカとの交渉に備えるものだと考えることができます。完全に、韓国の出る幕がなくなったといえば言いすぎでしょうか。
ただ、日本のオヤジとして懸念されるのは、北朝鮮と中国が関係改善することで、対米関係で足並みを揃え、再び時間が逆戻りするような状況になることです。つまり、レッドチーム復活では意味がないどころか、より悪くなったといえます。下手をすると、行き場を失いたくない韓国がそこに加わる可能性がないとも言い切れないでしょう。
目下のところ、アメリカでは、中国も含めた国際社会が制裁を強化したことで、北朝鮮が交渉に出てきたという解釈もあるようですが、この解釈が当たっていることを祈るしかありません。