スウェーデンが徴兵制復活、軍備強化。世界情勢は混沌と…
- 2018/02/07
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スウェーデンが戦争への備え
スウェーデンが国民に戦争への備えを呼び掛けています。アジアでは、北朝鮮の問題で緊張が高まっており、中東ではエルサレム問題があります。そんな混沌としてきた世界情勢の中、スウェーデンはロシアとの緊張関係が高まっていることから国民に戦争への備えを呼び掛けているのです。そこで今回は、スウェーデンの軍事力や対外関係、国民への戦争への備えの呼び掛け方について紹介していきたいと思います。
スウェーデンの軍事力について
スウェーデンは、スウェーデン国防軍を持っています。スウェーデン国防軍は、陸軍・海軍・空軍から成り立っています。日本の外務省のデータによると、スウェーデンの軍事力は以下の通りです。
“(1)防衛費 461億クローナ(2017年予算)
(2)兵力 陸軍13千人・海軍5千人・空軍 4千人”
さらに、スウェーデンにはそのほかに補助組織があります。補助組織はスウェーデン郷土防衛隊とされており、スウェーデン国防省に所属しているのです。スウェーデンの軍事力は世界的にも定評があり、アメリカの軍議力評価機関のGlobal Firepowerのランキングで世界
29位(2017年)にランクインされています。
スウェーデンの対外関係について
スウェーデンの外交政策としては、軍事非同盟政策を基本として多国間安全保障協力の体制を築いています。19世紀に行われたナポレオン戦争以降、スウェーデンは軍事非同盟を貫いています。その反面、多国間安全保障協力を強化し、軍事力と外交努力によって平和を築いているのです。2014年には平和維持200周年を迎えており、スウェーデンは200年以上も戦争に参加していないのです。
国民へ戦争への備えを呼び掛け
そんなスウェーデンですが、国民に戦争への備えを呼び掛けていることがわかっています。スウェーデンは、2010年に徴兵制を廃止していました。しかし、2018年に復活させることを発表しています。さらに、戦争を含む有事の際の対応マニュアルが記載されたパンフレットを、約470万の全世帯に配布する準備をしているとのことです。対応マニュアルには、サイバー攻撃やテロ、気候変動などの有事や、戦争への備えとしての準備を呼びかけています。これらのスウェーデンによる戦争への備えの呼び掛けは、ロシアへの警戒が強まっていることが背景にあります。北欧情勢も混沌としてきつつあるのです。
スウェーデンに続いてフランスも?
徴兵制の復活はスウェーデンだけでなく、フランスでも計画されているようです。マクロン大統領は、兵役義務の復活を大統領選時に公約として掲げていました。2018年になり、マクロン大統領は徴兵制度の復活をさせる考えを示したのです。フランスでの徴兵制は18歳から21歳の男女が対象で、1カ月の兵役に参加します。スウェーデンに続き、フランスも徴兵制復活とあってヨーロッパの情勢不安が表沙汰になってきた形です。他のヨーロッパ各国が追随するのかにも注目です。
世界は混沌としてくるなか日本は?
世界情勢を見ていくと混沌としてきているのがわかります。ヨーロッパでは、ロシアへの警戒感からスウェーデンが動き出しました。徴兵制の復活をして、国民に戦争への備えを呼び掛けたのです。フランスもそれに続き、徴兵制を復活させる考えを示しました。それだけに、ヨーロッパの危機感がわかります。徴兵制復活は、国防を真剣に考えているからの行動でしょう。混沌とした世界情勢はヨーロッパだけではありません。日本もロシアとは北方領土問題があり、北朝鮮の核開発問題もあります。吞気に過ごしていれば、平和な世界がやってくるわけではありません。日本もそろそろ本気で、国防を考えて平和を本当の意味での平和を築いていかないといけないのではないでしょうか。