貯蓄ができないオヤジはまずは〇〇を見直せ!
- 2019/08/05
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貯蓄できない人は意外と多い!その割合は?
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社は、30歳~49歳の男女を対象に、「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2019」を行い、2019年3月に公表しました。その調査では、30代や40代のお小遣い額の平均や、消費意識や実態などのほか、第三者が耳にする機会の薄い「貯蓄額」についてもリサーチが行われています。
30代の平均貯蓄額は194万円で、40代は196万円です。一方、まったく貯蓄していないという人は全体の23.1%にものぼり、約5人に1人が貯金ゼロという結果になっています。2018年にも同様の調査が行われましたが、貯蓄できない人の割合は前年から6ポイントの上昇です。
このように、比較的収入が安定しやすい30~40代でも、貯蓄できない人は意外と多いことがわかります。しかし、だからといって自分も安心だと思うのは危険です。少子高齢化の日本では、このさき定年が延長される可能性もあれば、それに伴って退職金や年金を受け取る年齢が遅くなることも考えられます。
もし、自分ではどうやっても貯蓄ができないという方は、今のうちにその悪癖を断ち切ることが大切です。そこでまずは、その解決策を知るうえで重要となる、貯蓄ができない原因について探っていきましょう。
貯蓄や貯金が苦手な人の5つの特徴
貯蓄や貯金が苦手な人の特徴を知ることは、そのままお金を貯めることができない原因を突き止めることにつながります。ここでは、貯蓄できない人の特徴を5つ挙げていますので、ご自身に当てはまるものがないか確認してみましょう。
特徴①そもそも収入が少ない
貯蓄できない人の1つ目の特徴は、収入自体が少ないことです。たとえ無駄遣いをせず質素な生活を営んでいたとしても、収入が少なければ貯金に回すお金も不足しがちになります。
もし現在の収入が少なく、貯蓄に回す余裕がないという場合、仕事を考え直すことが必要です。より給与の高い役職や業務につけるよう、勉強やスキルアップ、セミナーに参加して能力を磨くということも方法の一つとなります。
ほかにも、転職でより待遇の良い企業へ入社したり、副業を考えてみるのも悪くありません。ただし、副業を行う場合は、勤め先の社内規定や上長への相談など、会社の理解を得てから始めるようにしましょう。
特徴②家計管理ができていない
収入が多ければ貯蓄ができるかといえば、決してそんなことはありません。大金を稼いでも、出費があまりにも多ければ貯金に回すお金もなくなってしまいます。
このような貯蓄ができないパターンに陥ってしまっている方は、まず家計管理を始めてみてはいかがでしょうか。貯蓄ができない人は、収入と支出を記録せず、どんぶり勘定で生活していることが多いです。
家計管理とは、いわゆる家計簿をつけることを指します。毎月会社から受け取る給料から、日々の細かい出費まで記帳しておくことで、手元に残るお金や支出割合の多い項目が一目瞭然です。
特徴③「特別支出」の割合が大きい
日頃から節約を心がけていても、なかなかお金が貯まらないということも珍しくありません。そのような場合、特別支出の割合を見直してみてください。
特別支出とは、年に1回、もしくは数回にわたって発生する大きな費用のことです。たとえば、お中元やお歳暮、車検代、固定資産税、さらに保険やアパートの更新料なども含まれます。毎月支払うものではないため、固定費とは別物なので注意してください。
ただし、特別支出は、あらかじめ支払う期日が決められているものが多いため、計画さえ立てていればそれほど怖いものではありません。が、計画もなく、お金をあるだけ使ってしまうというケースでは、いざ特別支出の支払時に泣きを見ることになります。
先ほどお伝えした家計管理を行うことで、こうした計画も立てやすくなるはずです。もし、特別支出が家計を圧迫しているという方は、家計簿をつけてきっちりと資金管理を行いましょう。
特徴④余計な固定費が多い
貯蓄ができない人の特徴は、支出と収入がトントン、もしくは上回っていることです。支出のなかでも大きな割合を占めるのが固定費で、この固定費を抑えることが貯蓄性向のポイントとなります。
固定費とは、毎月一定額で発生する費用のことです。新聞代やネット回線代、携帯料金、駐車場代、家賃などが該当します。固定費は必ず毎月支払わなければならないため、余計な料金が発生していないか定期的に見直してみてください。
たとえば、車に乗る機会が月に1回程度だとしましょう。たったこれだけの頻度にもかかわらず、高額な駐車場代のほか、さらに車検やガソリン代などの費用まで発生してしまいます。最近ではカーシェアできる地域も増えてきたこともあり、車を所有しない方が安上がりのケースも多いです。
特徴⑤高級なものに目がない
高収入の人でも、あまりにも高級志向のケースでは、なかなか貯蓄に結び付かないことも多いです。日用品は高級スーパー、買い物は高級ブランド、車は外車といった贅沢三昧をしていると、たとえ収入が高くてもお金が貯まるはずはありません。
市場を見渡せば安くて良いものもたくさんあります。高級なものに目がないという方は、普段から購入しているものを見直してみましょう。
貯蓄できない人必見!見直すポイントは3つだけ
貯蓄できない人の特徴を5つお伝えしてきましたが、一度にすべてを変えようとしても長続きしません。お金を貯めるコツは、以下で紹介する3つのポイントだけ実行すれば済みます。誰でも可能な方法なので、ぜひ少しずつお試しください。
ポイント①収支のバランスを見直す
お金を上手に貯めていくコツは、収入と支出のバランスをしっかりと把握しておくことです。支出を上回る収入を得る、もしくは収入よりも少ない支出に抑えることで貯蓄できる余裕が生まれます。
ここまで書くと、一見何の変哲もないことのようにも思えますが、収支のバランスを整えることは意外と難しいものです。自分の頭の中だけで収支を把握するのは困難なので、家計簿に収入と支出の金額を記帳するなどの工夫が要ります。
ポイント②貯蓄を自動化する
貯蓄を行う際は、あらかじめ貯金額を決めておくことをおすすめします。手元に残った金額を貯蓄に回そうとすると、どうしても月によってばらつきが生まれてしまいます。毎月2万円というように、収入が入った時点で貯金額を口座に入れておくようにしましょう。
そのときに有効なツールが財形貯蓄です。財形貯蓄とは、勤め先の企業が給与を支払うときに、先に貯蓄分だけを特定の口座に振り込んでくれます。受け取る給与は貯蓄分を差し引いた金額です。
財形貯蓄を行うことで、自動的に貯金ができる仕組みができ、さらに支給時には運用益と合わせた給付金が受け取れるメリットもあります。
ポイント③資産運用や投資でお金を増やす
貯蓄ができない人の特徴「収入が少ない」に当てはまっていた方は、資産運用や投資でお金を増やすことを考えてみてはいかがでしょうか。厚生労働省の調査によると、預貯金を含む金融資産を保有していない世帯は1.6%と圧倒的に少数派です。
投資経験がない方は、無理に株やFXなどハイリスクな金融商品に手を出す必要はありません。定期預金や債券、投資信託といったリスクの低いものからでもスタートできます。
まとめ
将来的な不安や老後に備えるため、年を経るにしたがって貯蓄の重要性が叫ばれています。特に、40代や50代にもなると、すぐ先に定年退職という問題が差し迫っているため、できるだけ早く現在の生活スタイルを見直さなければなりません。
今回は、上手に貯蓄を行うコツとして、次の3つのポイントをお伝えしてきました。
ポイント①収支のバランスを見直す
ポイント②貯蓄を自動化する
ポイント③資産運用や投資でお金を増やす
少しずつでも良いので、まずは現在の収入と支出を把握することから始めてみてください。しっかりと貯金できるお金が確保できれば、それが自信となり、さらに大きな貯蓄へとつながっていくはずです。