突然ですが遺産相続の話が来ました!! 相続人について知っていますか?
- 2018/02/15
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和やかな忌明けの席で聞いた、意外な話
少し前のことになりますが、しばらく顔を合わせていなかった祖父が亡くなったとの知らせを受けて、葬儀に参列することになりました。100歳近い高齢の上に、長患いしたわけでもない。まさしく大往生……そんな高齢の方の葬儀は言葉が適当かどうかはさておいて、和やかなものになりがちです。
そして、犬助の祖父の葬儀も例にもれず、少々不謹慎ではあるものの精進明けの席では談笑する様子が見られるほどのものとなったのです。
そんな席でビールをすすめにやってきたのは、祖父と同居していた犬助のいとこ。
そして「犬助ちゃん、相続の話なんだけれど……」と切り出されてギョッとしたのです。
え、犬助が遺産の代襲相続人?!
なぜなら遺産相続の話など、犬助とは無縁だと思っていたから。そんなものはドラマの中の話だと思っていたから。そして遺産相続については、中学生のころ公民で習った知識ぐらいしかありません。
その知識とは「仮に自身の父親が亡くなった場合、配偶者である母親が1/2、子が1/2が相続すると民法で決まっている」というもの。子が複数いる場合は相続も均等割り、子が2人ならそれぞれ1/4ずつ相続するというものです。
しかし亡き祖父は長命であったということもあり、配偶者(犬助の祖母)はすでにありません。そんな場合は祖父の子が遺産を均等割りで相続するとか。
でも、犬助の父はずいぶん前に亡くなっている。こんな場合は犬助が「代襲相続人」となり、父の代わりに相続するというのです……うわぁ!! 降って湧いた話とはこれでしょう。
遺産分割協議には同席すべき?!
49日の法要も終わったころ、改めて相続の相談をする場(遺産分割協議)がありました……といいます。そこで犬助の相続分について伝えられ、その場で了解。相続の話はつつがなく終了となったそうです。
なぜ、これらが伝聞なのか?
犬助はのっぴきならない所用があり、代理人である妻を立てていたから。加えて、祖父と同居していた親族の言い分を100%飲むよう打ち合わせていたからです。
という話を知り合いにいうと遺産分割協議より、のっぴきならない用事って何よ? と、犬助の行動を笑われてしまいました。
「だって先方が伝えてきている遺産の総額なんて、本当かどうかわからないんだぜ? もし、少なく伝えてきて、遺産の取り分が少なくなったらどうなのよ?」
めんどくさいので、とっとと印をおす
こんな場合に用意されるのが、相続の対象となっている遺産を一覧にした「遺産目録」。
その内容を元に遺産分割協議がおこなわれ、異議がなければ「遺産分割協議書」に実印を押すというのが遺産分割協議の流れ。不満があったら協議書に印を押さない!! なんてことになるのですが、まあウチはあっさりと印鑑をおしてきた。
遺産目録をチェックするには、銀行口座の開示を請求するとか、土地の登記簿謄本をチェックするとか。これらは相続人ならば誰でも請求することができますし、それほど手間なことではありません。そして、かなりの頻度でおこなわれていることの様なのですが……そんな面倒なこと誰がするの? という話なのです。
例えば遺産目録について。
銀行口座や不動産の調査方法については理解しました。しかし口座も1つだけとは限りませんし、現金で「タンス預金」されていたり、金塊にして金庫にでもしまわれていたら、こちらとしては追求の仕様がない……いくらでも逃れようがある。それだけに相手の言い値で印鑑を押してしまおうと。だって、めんどくさいじゃないですか。
大体、金額が金額だし。
以上、犬助に降って湧いた遺産相続の話でした。っていうか、こんな話って誰にも起こりえるんですよね。ちょっと知らないことが多かったので皆さんの参考になればと思い書いてみました。
というか巨額の遺産を相続するような人にとっては、今さら過ぎてあくびが出るような記事だったとするならば、悪かったなぁ何て思うんですけれど。