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ゴーンに学ぶ・日本のプロ経営者に求められるのは同じ会社に居座らない人材

  • 2018/12/13
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日産自動車元会長カルロス・ゴーン容疑者の逮捕で、注目されたのは、桁外れの高額報酬の使い道だ。

企業が、経営再建の為に外部から招く経営戦略の専門家を『プロ経営家』というが、彼らの様な人材を招く事に、賛否両論が沸き起こるきっかけとなった事件となった。

日本のサラリーマンの生涯賃金は、3億円。
年功序列の会社に正社員として勤務し、定年まで勤め上げたと仮定して得られた賃金計算なので、実際は、もっと低い事が予想される。

一家の大黒柱は、収入の中から、毎日の生活費のみならず、住宅、教育、車のローンを払い、保険料と税金を納め、なおかつ、親の介護費用を将来支払う事になる。

そんな庶民の生活と無縁と思われる『役員報酬億単位』の日本企業の取締役は、現在何名居るのだろうか?

 

10億近く役員報酬を貰うCEOが100人以上いる現実

10億近く役員報酬を貰うCEOが100人以上いる現実
東京商工リサーチ(’18年度3月)によると、年間役員報酬で、10億円以上は8人。
2億円以上10億円未満は119人と役員報酬の高額化が進んでいるのが判る。

役員報酬1億超の企業トップ100は、聞いたことがある企業の名前および、カリスマ経営者の名前が挙がるが、疑問に思うのが、同じ会社の取締役でも、日本人の取締役と欧米人の取締役の報酬額に差がある事だ。

役員報酬ランキングを見ると、トップ10の内訳は、以下の通りになる。

1:平井一夫(ソニー取締役会長:27億1300万)
2::ロナルド・フィッシャー(ソフトバンクグループ取締役:20億1500万)
3:マルセロ・クレウレ(ソフトバンクグループ取締役:13億8200万)
4:ラシーブ・ミスラ(ソフトバンクグループ取締役:12億3400万)
5:クリストフ・ウェバー(武田薬品工業取締役:12億1700万)
6:瀬戸欣哉(LIXILグループ執行役:11億2700万)
7:赤塚良太(扶桑化学工業取締役:10億3400万)
8:ディディエ・ルロワ(トヨタ自動車取締役:10億2600万)
9:吉田憲一郎(ソニー取締役:8億9800万円)
10:宮内謙(ソフトバンクグループ取締役:8億6800万)

日産のゴーン容疑者は、報酬額修正前で18位、西川社長は4億9900万円で37位だった。

同じ自動車業界であれば、トヨタ自動車のルロワ氏が、10億超えで8位に入っているのに対し、創業家社長の豊田章男氏は、役員報酬3億8000万と52位だ。

トップ10を見ても、創業家はリンゴ酸で世界シェア半分を持つ扶桑化学の赤澤氏しか居ない。

外国人名は全てプロ経営者で、2位から4位までがソフトバンクというのが異例だ。
叩き上げは、ソニーの平井氏、吉田氏、宮内氏で、起業家からプロ経営者になったのは、6位の瀬戸氏しか居ない。

ゴーン容疑者は『自分は年間100億貰ってもおかしくなかった』と豪語し批難の的となっているが、実際に欧米では報酬の額=能力の差という考え方はある。

では日本のCEOと海外のCEOの考え、氏素性、金銭感覚の違いは、どこにあるのだろうか。

 

日本のCEOは3タイプ

会社四季報を見ても判るのだが、日本の上場企業で、役員報酬がトップの企業を分析すると、トップ企業のCEOは、以下の3通りに別れる。

1:叩き上げ
2:プロ経営者
3:起業者もしくは、創業家一家

日産の西川氏は叩き上げで、ゴーンの様なタイプは海外から招聘される典型的なプロ経営者。
トヨタ自動車の豊田社長は創業家一家、ソフトバンクの孫社長は起業家になる。

日産は取締役が9人、西川氏を含む叩き上げが3人、ゴーンの様なプロ経営者3人、井原氏の様な社外取締役が3人と人事が複雑だった。

本来であれば、プロ経営者は会社の立て直しが終われば役目が終わりなので、社内の人間にバトンタッチして、去るべきである。

プロ経営者は、社内の叩き上げからしてみれば『異端児』も同然だ。
やるべき事をすれば、後は去るのが礼儀なのである。

それを『居心地がいいから居座り私物化した』からこそ、叩き上げにそっぽを向かれ、他のプロ経営者からも経営者失格の烙印を押されたといっても過言ではない。

その上『欧米は高額報酬が当たり前』と他国の流儀を豪語したのだから、油雑巾に火である。

では、日本で叩かれないプロ経営者のタイプとは、どの様な人だろうか。
またこれから必要とされる経営者や、彼らに要求される報酬の使い道とはどの様なものだろうか。

 

長い間同じ会社に居座らない

日本で叩かれないプロ経営者と言えば、カルビーからライザップに移った松本晃氏だろう。
松本氏のモットーは『役目を終えたらすぐに去る』という事で、同じ会社には平均して6年ぐらいしか居ない。

大学卒業後、伊藤忠商事から、医療機器輸入会社・センチュリーメディカルに転職した松本氏は、転職した6年で赤字だった会社の売り上げをV字回復させた事がきっかけとなり、プロ経営者の道を歩む事になる。

26社以上のオファーを受けた末にジョンソン・アンド・ジョンソンへ転職した時も、このまま前の会社にいても『本当の自分の実力が判らなくなるから』という理由だった。

’09年に同族会社だったカルビーに会長として初のプロ経営者として就任。
コミットメント(約束)& アカウンタビリティ(結果責任)を柱として業績を回復させた後は、中だるみしているライザップにと休む暇もない。

また日本で求められるプロ経営者としては、現LIXIL社長で、モノタロウ創業者の瀬戸氏のような人材だろう。
後任の社長である鈴木氏は’18年現在43歳、『工具のアマゾン』と銘打ってモノタロウを築いた盟友だが、社の命運を任せる為に瀬戸氏は、きちんと鈴木氏にコーチングしてから、社を去っている。

ある日突然、人事が入れ替わり、仕事を丸投げする程無責任な事はない。
仕事の引継ぎをきちんとして、後任を育てられる起業家がプロ経営者になる事が、今の日本の企業では望まれる。

いかがだろうか。
日本のこれからの、プロ経営者に望まれる人材は、高額報酬を要求する職務経歴書がご立派な人材だけではない。
国内を発掘しても、貴方の会社にコミットする良い人材はいるはずである。

 

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