筋トレ下手はレシチン不足?気になる人は要チェック!
- 2017/08/15
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神経伝達を円滑にするためには?
体が複雑な動きをスムーズに実施するためには、筋肉や骨、関節が滑らかに連動しなくてはなりません。これはスポーツにおいても筋トレにおいても同様です。例えばゴルフのドライバーで飛距離を出すためには、全身の筋肉が最適な形で連動しなくては強いインパクトは発揮できないわけです。
また、筋トレにおいてもベンチプレスで高重量を扱うためには胸・腕・肩・体幹・脚部といったたくさんの筋肉と関節が適切な方向に対してほぼ同時に強く収縮する必要があるわけです。
つまり我々が日々、頭で考えることなく自然と行っている動作であっても、そこには複雑なメカニズムが機能しているということであり、これには脳から出る司令を正しく体へと伝える「神経伝達物質」が極めて重要な役割を担っていると言えるのです。
逆に言えば神経伝達物質が体内で十分量生成されていない場合、脳の司令は体へと上手く伝わらないため、どれだけ練習をしてもゴルフの飛距離は伸びませんし、筋トレも狙った部位に効かせにくくなってしまうのです。
スポーツや筋トレに対して「センスがない」と嘆く前に、実は神経伝達物質の材料が不足しているのではないかと疑ってみる視点も必要というわけですね。
コリンはそのまま摂ってもダメ!
神経伝達物質にもいろいろな種類がありますが、特に「筋肉を収縮させる」のに使われるのが「アセチルコリン」という物質です。そしてこのアセチルコリンを作り出すためには「コリン」という成分を体内に取り込む必要があるのです。
ただし、このコリンは胃や腸を通過する際その大部分が分解されてしまうためそのまま摂取しても非効率的です。そこでコリンではなく「レシチン」という成分に着目する必要が出てくるのです。
レシチンは別名「ホスファチジルコリン」といいます。これはコリンと複数の物質が結合した成分ですから、腸から栄養素として吸収されるまでの間、分解されずにコリンのまま生き残っている分量が増える可能性が高くなるのです。
レシチンを摂るべき理由
現在、明らかとなっているレシチンの効果には以下のようなものがあります。
・脳の活性化と記憶力向上
・神経細胞の活性化及び自律神経失調症や不眠症、神経衰弱の予防と回復
・各細胞への栄養供給
・脂質コントロールの改善及びダイエット
等となっています。神経系の正常化は運動能力の向上にも大きく寄与します。記事の前半で触れた通り、スポーツや筋トレにおける動作を的確に実施するのにもレシチンはとても役立つはずです。
レシチンは卵黄や大豆製品に多く含まれています。どちらも筋トレを日常的に行っている人には馴染みのある食材ですね。ただ、卵黄は取りすぎると脂質過多になりやすいという弱点があります。また、大豆製品は人によってはあまり多く摂るのは苦手だという人もいることでしょう。
レシチンは1日に5~10gを摂取するべきですが、この量を確保するのが難しい方は素直にサプリメントを活用した方が簡単だし楽ですね。プロテインに混ぜるなどすれば簡単に必要量を賄うことができます。