オールアウトの重要性 筋トレは「最後の1回」が全てを決める?!
- 2017/05/03
- ボディメイク
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筋トレはオールアウトするまで追い込むべき?
初心者レベルを脱したトレーニー達の多くが、「オールアウト」という単語に興味を持ち始めます。オールアウトとはつまり「全てを出し切った状態」のこと。つまりもう1レップも腕や脚を動かせない、疲労困憊している事を指すわけです。
筋トレではしばしば「オールアウトさせなければ意味がない」と言われます。例えば人気の高いドロップセット法というトレーニングテクニックでは、セット毎に重量を落としながら常に限界回数まで動作を繰り返します。しかもセット間のインターバルは基本的に「無し」。地獄のようなトレーニングですが確実にターゲット部位をオールアウトさせる事ができるのです。
最後の一瞬に全てを賭ける
筋トレでは「最後の1、2回にその意味が凝縮されている」とされています。例えば1セット10回行う運動でも、1回目から9回目というのは最後の10回目を行うための準備に過ぎないというわけです。そして、筋肉が限界に達するか達しないか…そのギリギリのところで最後の力を振り絞るからこそ効果的な筋発達が見込めるという考え方です。
確かに筆者もこの考え方に基本的には賛成です。人間の肉体が最も「筋発達させる必要がある」と感じるのはやはり、限界近辺なのではないかと思うからです。
追い込むことのデメリット
ただし、筋肉をオールアウトさせるようなトレーニングには様々なデメリットも存在します。例えば骨や関節に対する負担です。初心者が間違ったフォームで極端に追い込もうとした場合、怪我のリスクが増大します。関節や骨の怪我は治るまでに筋肉の回復よりも遥かに時間が必要となります。結果的に一定期間におけるトレーニング量は低下し本末転倒な結果となってしまうわけです。
また、怪我をしなかったとしても消費エネルギーは極めて大きくなり回復までに時間が掛かります。次のトレーニングまでに回復しきれなければやはり一定期間におけるトレーニングの量は上がるどころか下がってしまいますし、他の部位のトレーニングにも悪影響が出かねません。このあたりのバランス調整はとても難しいのです。
追い込まない派が主流になりつつある?
ここまで「追い込むべきメリット」や「オールアウトさせる事の重要性」ついて述べてきましたが、実は最近では「追い込まない派」が徐々にその勢力を伸ばしつつあるようなのです。
追い込まないからといって決して手を抜いてトレーニングするわけではありません。ただ、量より質に重点を置き、最低回数による高重量と、低重量によるパンプアップさえ実現できれば必ずしも疲労困憊し精神力が試されるレベルまでトレーニングを行う必要は無いのではないかとするトレーニーが多くなっているのです。
これは、追い込まない派の人々が決して大きな体や超人的な筋肉量を求めていないというわけではありません、純粋に追い込まない方が筋発達に有利なのではないかという考えが根本にあるのです。
現時点ではオールアウトさせるべきなのか、させないべきなのか。常にオールアウトさせた方が良いのか、たまにさせるくらいがちょうど良いのか、その結論は出ていません。全てのトレーニーが暗中模索している状況です。
ただ、私も、そして貴方も、自分の筋発達に最適なトレーニング負荷について常に自問自答し、自身の肉体に問いかける姿勢を忘れてはいけないという事は大切に胸に留めておきましょう。