なぜメジャーの選手はオリンピックなど世界大会に出ずらいのか?
- 2019/03/07
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メジャーリーガーの侍入りが難しい理由
2020年の東京オリンピック、2021年のWBCを控えている野球。
こうした世界大会は国内でプレーしている選手だけではなく、海外でプレーしている選手も国の代表として選ぶことが出来ます。
特に世界トップリーグである、メジャーでプレーをしているような選手は間違いなく大きな戦力。
しかしそうしたメジャーリーガーは、国内でプレーしている選手と比較すると世界大会に出ずらいという面があります。
果たして、その理由は何なのか?
権威
サッカーの世界最高峰の大会と言えば、4年に1度開かれるワールドカップ。
この事は、ほとんどのサッカー選手に共通している認識でしょう。
しかしWBCは日本メディアの扱いこそ大きいものの、アメリカではそこまでではありません。
メジャーリーグこそ最高の舞台と捉えている向きが多く、サッカーのワールドカップと比べると軽んじられている部分もあります。
こうした権威の不足には、まだWBCの歴史が浅いという点も関係をしているでしょう。
ただ少しずつ変化も訪れており、2017年大会はアメリカ代表にも多くの大物メジャーリーガーが参加をしています。
怪我のリスク
WBCはプロ野球やメジャーリーグの開幕前、3月に開催されています。
そのため出場する選手は、例年よりも早い調整が求められます。
野球は故障の多いスポーツ。
特に投手は肘や肩を痛めやすいポジションです。
急ピッチな調整も影響してもしもWBCで故障をしてしまえば、その年のシーズンを棒に振る恐れがあります。
仮にそうなった場合の各球団の補償は十分に行われているとは言い難く、こうした怪我のリスクは選手にとって出場を踏みとどまらせる要因になります。
2017年WBCでも、代表入りをした日本人メジャーリーガーは野手の青木選手のみ。
現状のシステムでは、投手が出場するには相当な決断が必要なのではないでしょうか。
日程
前述したようにWBCの日程は3月となっており、選手にとっては開幕を控えた重要な時期となります。
ただそんなWBCよりもさらに問題となるのが、オリンピックの開催時期。
シーズン真っ盛りの夏場に開催されますので、順位争いが佳境に入っている中で選手を出すのは球団にとって大きなリスクを伴います。
そのためNPBは、東京オリンピックが開催される2020年夏季に23日間の休止期間を設けることを決定。
選ばれる選手の人数は球団によって異なりますし怪我のリスクもありますので完全に公平とは言えませんが、順位争いへの影響を抑制することが出来ます。
しかしメジャーはそういうわけにもいかず、コミッショナーが選手をオリンピックに派遣しないという意思表示を行っています。
そのため東京オリンピックに、大谷選手や田中選手といった日本人メジャーリーガーが侍入りをする可能性は極めて低い状況です。
もちろんメジャーがそういう決定をすれば、日本のみならず他の国もメジャーリーガーの出場は難しくなるでしょう。
その点では平等と言えますが、しかし世界一を決める大会に世界トップリーグの選手が出場しないのはやはり寂しいものがあります。
メジャーリーガーの参戦はも難しい
こうした理由から、メジャーリーガーの参戦は国内選手よりも難しい状況にあります。
理解できる所もありますが、しかしサッカーのワールドカップのようにフルメンバー同士でのぶつかり合いを望んでいる人は少なくないでしょう。
そしてそういう大会が開かれるようになれば、野球人気は確実に上がっていきます。
そのためには選手にとってより良く、球団にとって納得できる制度を作っていくことが必要です。
果たして、各国オールスター同士の戦いが実現する日は来るのか。
そのための取り組みを諦めずに続けてくれれば、いつかはその時が来るのかもしれません。