野球場の方角は決まっているって知っていますか?
- 2018/09/03
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野球場の方角について
プロ野球や甲子園など、野球を観戦に行くオヤジも多いのではないでしょうか。ビールを飲みながら、贔屓のチームを応援するのは最高です。ところで、野球場の方角を気にしたことはありますか。デーゲームだと日差しが強く、方角を気にすることもあるはずです。そこで今回は、野球場の方角の話を紹介していきたいと思います。
野球規定では規則が存在も…
公認野球規則には、野球場の方角についての記載があります。公認野球規則によると、「本塁から投手板を経て二塁に向かう線は、東北東に向かっていることを理想とする」とあります。簡単に言えば、ホームベースからバックスクリーンへの方向が、東北東であることが理想と記載されているのです。
ここでポイントとなるのが、「理想とする」という言葉です。あくまで理想であり、努力義務として規定されています。つまり、絶対にこの方角でなければならないという規定ではないので注意してください。
日本の野球場の現実
公認野球規則によって、野球場の方角は努力義務として規定されていることが分かったと思います。そこで気になるのが、実際に日本の野球場は規定された方角になっているのかではないでしょうか。実は、日本の野球場の多くは、規定された方角で設計されていません。
高校野球で熱戦を繰り広げた甲子園の方角も、ホームベースからバックスクリーンにかけての方角は南です。他の野球場も方角に関してはバラバラとなっており、東北東で設計された野球場の方が少ないぐらいとなっています。ちなみに、セリーグで首位を独走している広島カープの本拠地・MAZDA ZOOM‐ZOOM スタジアム広島(旧広島市民球場)は、公認野球規則に則った東北東の設計となっています。
アメリカの野球場は規則を守っている!
日本の野球場の方角は、規則こそあれバラバラとなっているのが現状です。実は、ベースボールの本場であるアメリカでは、規則通りホームベースからバックスクリーンに向かっての方角が東北東の野球場が多いとされています。このように、日本の野球場とアメリカの野球場では方角に違いが存在しているのです。
日本とアメリカの考え方の違い!
日本の野球場とアメリカの野球場で方角が違う理由は、日本とアメリカの考え方の違いによるものと推測することができます。公認野球規則に則った方角で野球場を設計すると、デーゲームの際に観客席に直射日光が当たりません。逆に言えば、プレーしている選手は直射日光を当たることになります。
興行面を重視しているアメリカとしては、観客にストレスをためないように規則に則った野球場を設計していると推測することができます。日本の球場は、あえて規定を無視し、選手のことを考慮して設計されていると考えることができるのです。日本では、甲子園や国民体育大会など学生野球が盛んであり、教育の一環としての側面を持ち合わせています。そのため、プレーする選手のことを重視する傾向があり、規定とは違う設計となっているのです。
結論:方角は決まっているが努力義務!
結論としては、公認野球規則では野球場の方角について規定されています。ホームベースからバックスクリーンに向かって、東北東の方角が理想とされているのです。しかし、あくまで『理想』であり、努力義務となっています。東北東の方角にすることで、デーゲームで観客が直射日光を避けることができるメリットがあります。しかし、プレーする選手は直射日光に当たってしまうのです。
興行面を重視しているアメリカの野球場は、規則に則って野球場を設計しているケースが多いです。しかし、日本では興行面よりも教育としての側面を重視するため、選手が直射日光を避けることができるように、あえて規則を無視した設計が多くなっているのが現実です。