高校野球の憧れ甲子園!21世紀枠ってどうすれば選ばれるの?
- 2019/03/03
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選抜高校野球の出場校は決定!
2019年の選抜高校野球(春の甲子園)の出場校は、すでに決定しています。3月23日に開幕し、32校が優勝を目指して甲子園で戦うのです。出場32校の中には、21世紀枠で選出された3校が含まれています。
そこで気になるのが、21世紀枠についてではないでしょうか。どんな基準で誰が21世紀枠の高校を決めているのか、意外と知らない方が多いです。そこで今回は、甲子園の21世紀枠の歴史や基準などについて紹介していきます。
甲子園の21世紀枠はいつから始まった?
甲子園の21世紀枠の歴史はあまりありません。21世紀になった最初の年である2001年(第73回大会)からスタートしています。多角的に出場校を選ぶための一環として取り入れられました。
高校野球の模範的な学校を選出するとされており、少数部員や自然災害などの困難な状況を克服した高校や野球部が校内・地域で好影響を与えている高校などが選ばれる傾向があります。
甲子園の21世紀枠で選ばれるための条件は?
21世紀枠に選ばれるためには、まずは各都道府県の秋季大会でベスト16(参加校数が128校以上ならベスト32)になる必要があります。原則として、この条件をクリアした高校の中から、各都道府県の高野連が推薦校を1校選出することになっています。
その選考基準は、「他校の模範になる」「困難条件の克服」「予選で良い成績を残しているがなかなか甲子園に出場できない」の3点です。例えば、文武両道の学校やボランティア活動をしている野球部などは、“他校の模範になる”という理由で推薦されることがあるのです。
他にも、被災した地域や過疎地域で統廃合による野球部などは、“困難条件の克服”という理由で選出されることがあります。
誰が21世紀枠の出場校を決めているの?
各都道府県の高野連が推薦校を選出したら、その後は誰が21世紀枠の出場校を決めるのでしょうか。まず、47都道府県の高野連が推薦校を決めたら、まずは各地区推薦1校が選出されます。
その後、選考委員会によって出場校が決められます。選考委員会では、各地区推薦校の当該都道府県高野連の理事長もしくは専務理事がプレゼンテーション形式によって推薦理由を説明。さらに、21世紀枠特別選考委員による質疑応答が行われ、各都道府県高野連の理事長・専務理事が質問に答えていきます。
そして、21世紀枠特別選考委員会が行われ、出場校を決定しているのです。ちなみに、21世紀枠の枠数は年によって違っており、例年2枠~4枠となっています。
2019年春の甲子園の21世紀枠出場校を紹介!
2019年の選抜高校野球では、21世紀枠として3校が出場することになっています。石岡一(茨城)・富岡西(徳島)・熊本西(熊本)の3校です。
石岡一は、昨年の県秋季大会でベスト4に入っており、近年安定した成績を修めていることから出場が決まっています。富岡西は、昨年の県秋季大会で3位の成績で、四国大会もベスト4です。学業との両立や厳しい練習環境なども評価され、21世紀枠での出場が決まっています。
熊本西は、昨年の県秋季大会で2位となり、九州大会でもベスト8位です。地元出身の軟式経験者のみチーム構成でこの成績を残し、野球教室などを通して野球普及に貢献していることが評価されています。
21世紀枠での出場校の活躍に期待!
今回は、21世紀枠について紹介してきました。2019年の選抜高校野球でも、石岡一・富岡西・熊本西の3校が21世紀枠で出場することが決まっています。
実は、これまで21世紀枠で出場したチームの成績はあまり良くありません。21世紀枠がスタートした、2001年の宜野座(沖縄)・2009年の利府(宮城)のベスト4が最高の成績です。ほとんどの高校が、初戦もしくは2回戦敗退となっています。それだけに、2019年の選抜高校野球では、21世紀枠で出場する3校がどんな活躍を見せるのか注目です。