スポーツ用品メーカーで一番売り上げがあるのはずばり〇〇だった!

  • 2019/02/16
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北米4大スポーツのうち、3つを押さえるナイキ

北米4大スポーツのうち、3つを押さえるナイキ
世界最大のスポーツ用品メーカーとはどこか?
この問には多くの人が、すんなりと答えられるはず。正解は「ナイキ」、2018年の売上高は約3兆9,308億円となっています。続く2位は「アディダス」の約2兆8,644億円、3位に「プーマ」の約5,582億円、4位に「アンダーアーマー」の 約5,573億円が続くのです。

なぜナイキが世界最大のスポーツ用品メーカーとして君臨していられるか?というと、北米市場で大きな売上を稼いでいるから。あるデータによると、世界のスポーツ市場の3分の1以上を占めているのが北米なのです。そして北米の4大スポーツ、アメリカンフットボール、野球、バスケットボール、アイスホッケーの内、NFL、MLB、NBAの3つのジャンルで多くの選手をスポンサードしているのがナイキ。宣伝効果も大きければ、人々もない気に手を伸ばす。そりゃあ強いでしょ、という感じです。

 

2位のアディダス、北米圏での巻き返し策とは?

一方で、アディダスが得意としているジャンルはいうまでもなくサッカー。
サッカーが盛んなヨーロッパでは、本社がドイツにあるということもあり、アディダスは強さを見せています。しかし、そんなヨーロッパ市場が全世界に占める割合は20%程度、北米と比較すると全然小さい。これでは、ナイキに勝てないのは当然だろうなと思わせます。

しかし、アディダスもただボーっとしているわけではありません。2015年に、マーク・キング氏を北米担当の責任者にすえると大攻勢をかけました。
例えば、NFLとMLBのジャンルでスポンサー資金を拡大。その規模は以前の20倍ほど、実に500人の選手をスポンサードするに至りました。
また、ラップもするファッションアイコンことカニエ・ウェスト氏とのコラボスニーカー「YEEZY BOOST」を発表、以来「700」までシリーズは続いており、アディダスはクールというイメージを植えつけるのにも成功しています。

 

アスレジャーのジャンルでも2社は拮抗

また北米に限らず全世界で盛り上がりを見せているといえば、街着に使えるスポーツウェア「アスレジャー」の流行。ナイキは「NIKELAB」にて、フィア・オブ・ゴッドやマーティン・ローズなどのブランドとコラボしていますし、アディダスも山本耀司とコラボした「Y-3」を始めとして、数々のデザイナーとコラボをおこなっているのです。

以上のことから、なぜナイキとアディダスがスポーツ用品メーカーの中で2強となっているかが理解できるでしょう。

 

アシックスが国内勢で、格別の強さを持つ理由

それと比較して2強以下のブランドの弱いことよ。
日本のメーカーでは、5 位にやっと「アシックス」が約4,001億円で食い込むぐらい。それ以外のメーカーになると「ミズノ」が約1,853億円、「デサント」が約1,411億円、「ゴールドウィン」が約704億円といった具合で、全く世界に太刀打ちできていないのです。

なぜ、アシックスとそれ以外の国内メーカーに大きな差が開いているか?といえば、これは海外市場で強いから。現在、アシックスの海外での売上が占める割合は75%だとか。ランニングシューズが一定の評価を得ているほか、「オニツカタイガー」が北米で受けているのが要因。150億円ともいわれる高額の料金を支払い、東京オリンピックのゴールドパートナーにもなり、ますます世界に向けて大きく羽ばたこうとしています。

つまり良い製品を製造して、どれだけ玄人筋から高い評価を得ようとも、狭い国内市場で競い合っていても、どうしようもないということですね。個人的には「Mライン」のスニーカーという資産を持つミズノにはがんばって欲しいところ。クラシカルなデザインを復刻させれば、カジュアル市場で一定の存在感を放つことができると思うのですが。

この記事の作者

アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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