これがメジャーの最先端?オープナー制とは
- 2019/01/28
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オープナー制とは何ぞや?
昨年のシーズン、メジャーリーグのタンパベイ・レイズが行った新戦術。
それが、「オープナー」制と呼ばれる投手の起用法です。
レイズはこの制度の効果もあってか、90勝72敗の好成績をマーク。
ここでは、そんなオープナー制がどういったシステムなのかをご紹介したいと思います。
初回に救援投手を投入
日本でもメジャーでも従来の野球ではまず先発投手がマウンドに上がり、救援投手に交代をするまで投げ続けます。
場合によっては試合の最後まで投げることもあり、その逆に序盤に炎上してしまい早々にマウンドを降りることもあります。
これに対しオープナーと呼ばれる戦略では、本来なら救援で投げている選手を初回からマウンドに送ります。
ただし投げるのは1イニングや2イニングといった、短いイニング。
そして2番手に、本来先発投手としての役割を担っている投手をロングリリーフとして送り込みます。
これが、2018年シーズンにレイズが実践したオープナー制です。
初回の上位打線を封じやすくなる
まず救援投手を投げさせ、その後に先発投手をロングリリーフとして送り込む。
オープナー制がどういうものかはわかっても、何故そんなことをするのかわからないという人もいるでしょう。
そのメリットとしては、初回に相手の上位打線を封じて優位に立ちやすくなることが挙げられます。
100球前後を投げる先発投手にはペース配分も必要で、登板してからマウンドを降りるまで全力で投げ続けるというのはそうできることではありません。
しかし短いイニングにしか投げない救援投手なら、全球全力で投げることも可能になります。
セットアッパークラスの強力な救援投手を初回から送り込むことで相手の上位打線を封じ、まず試合の流れを引き寄せる。
オープナー制には、このようなメリットがあります。
先発投手の立ち上がりの悪さを改善できる
先発投手にとって、立ち上がりというのは大きな課題になります。
自分の調子を探りながら投げる部分もあり、調子を掴めない内に上位打線を相手に失点してしまうケースも少なくありません。
しかしオープナー制により救援投手が上位打線を相手にすれば、2番手となる先発投手は下位打線から投げることもできます。
下位打線なら上位打線よりも必然的に打力は落ちるので、立ち上がりが悪い投手でもそれを改善することができます。
左打者に左投手をぶつけられる
例えば相手の上位打線に左打者が固まっている時、左のリリーフをぶつけられるというのもオープナー制のメリット。
打者によっては逆の場合もありますが、一般的に左打者は右投手よりも左投手を相手にした方が成績も劣ります。
上位打線の左打者を左の救援投手で抑え、二回以降に右の先発投手を登板させる。
オープナーには、このような使い方もあります。
オープナー制は野球界を変えるか?
以上オープナー制のシステム、そしてそれによるメリットをご紹介してきました。
レイズはこのオープナー制にしてからチーム防御率が改善しており、そしてシーズンの躍進に繋げています。
このように結果を出したチームが現れたことで、今年のメジャーリーグでは後を追うチームが出てくる可能性も十分にあります。
そうなれば、日本のプロ野球にも何かしらの影響は現れることでしょう。
仮にオープナー制が普及すれば、勝利数やQSといった一部の記録や指標の価値や意義も揺らぐことになるのかもしれません。
果たしてレイズが導入したオープナー制は、メジャーを、プロ野球を変えることになるのか。
救援投手が投げてから先発投手が投げることが当たり前の時代がやってくるのか。
去年に続き今年もレイズがオープナー制で好調をキープするようなことがあれば、その成り行きに大きく影響しそうです。