お色気NG!米国女子ゴルフには厳しいドレスコードがあった

  • 2018/12/30
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  • のりき 夢丸
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もしかしてセクシー路線容認はアジアンツアーだけ?

もしかしてセクシー路線容認はアジアンツアーだけ?
先日、男子ゴルフ界の超変則スインガー・チェホソン選手の話題を追った際に、偶然もうひとつ気になる情報に遭遇した。

チェホソン選手はスイングだけでなく、ウェアにも気をつかうおしゃれさんなのだが、実は全米女子プロゴルフ協会(以下LPGAと略す)では2017年から厳格な「ドレスコード」が選手に通達され、過度な肌の露出や変わったデザインのウェアが規制されているというのだ。

今年の日本女子ゴルフツアー(特に前半)は、キム・ハヌル選手やアン・シネ選手などいわゆる華のあるプレイヤーに女子ゴルフ人気が牽引されていた感があったので、日本ツアーにいるとそのドレスコード潮流に取り残されたような気もするが…。

このドレスコードの一件は現地アメリカでも大きな反対こそ出ていないものの「決してお色気を振りまくつもりで着用しているのではない」「一部プレイヤーに対するあてつけ?」など、さまざまな意見があることは事実。

スポンサー、熱心なファンを含め、今後私たちは女子ゴルファーをどのような視線で追ったらいいのだろうか。

 

この際見えるところにはすべて口出ししておく感じ?

LPGAのドレスコード規制は具体的でかなりの細部にまで及び、本物の通達メールの中にはなんと実際の選手の名前までが登場していた(これが一部憶測を呼ぶ原因に)というから、その取り締まり本気度合いがよくわかる。

たとえばオジサンたちがもっとも気になるスカート関連では

▼スカート類は、立ったときも屈んだときも(つまりいつ何時も)ボトムエリアを隠すのに十分な長さでなくてはならない

※ボトムエリア=見えパン類(アンダースコート等)を履いているとしてもそれがきっちり隠れる長さにしなさい

というオマケ事項までつく徹底ぶり。

他にも襟元のデザインやレギンスの定義とその着用法など、考えつく限りのケースに対して対策がなされた。
その上、同伴キャディーの服装やプロアマ大会での服装まで決められるなど「いっそ、コース上に入ったら全員ユニフォームでいいんじゃね?」と言いたくなるような厳格さなのである。

そしてもちろん違反者には罰金1000ドルが科せられ、再犯時にはなんと罰金を倍増することになっている!

 

なぜ今お色気NGになってしまったのか

そもそも女子ゴルフのグリーン上が華やかになったのは、もちろんLPGAが先だ。
まず色がカラフルになり、次いでウェアのパツパツに伸びる部分を緩め&カットするなど、形そのものがどんどん変わっていった。

ゴルフという競技は体のねじれを解放することでスイングを生み出すものだから、おそらく最初は「もっとスイングしやすいウェアがあるはず」というマジメな理念のもとウェアに手を加えたに違いない。

ただそうなるといきおい腰から下の部分の締め付けを解放することになり、結果としてスイング後にあられもない格好を披露してしまう結果に。
一時の「ヘソ出しルック」などもこの派生現象だったのだろう。
加えて女子選手は「ウェア業界の唯一無二の広告塔」でもあり、事実最近ではその派手さを競う流れが止まらなくなってきていた。

そこでまずLPGAが重い腰を上げた。
女性の権利を重んじるアメリカのこと、ジュニア選手や観客への影響も大であることなど、さまざま要因が重なっての厳命だったと思われる。

 

日本では近い将来の規制はなさそう…も

さてここ日本女子ゴルフ界ではすぐに米国並みのドレスコードを導入する話はないようだが、だからといって日本仕様ウェアで羽目を外したり、羽を伸ばすような女子選手はいないだろう。

今は日本からでも世界中のツアーにスポット参戦できる時代。
本場の新コードに対応した現地一流選手の姿を見かけることで、日本にも自然と大人しいドレスコードや新ファッションの波が輸入されてくるかもしれない。

そして…われわれオジサンファンもその方が選手の間近まで近づいても不審がられず、心静かに応援することができそう。
意外とドレスコードそのものはファンにとっても一石二鳥の気がするが、さていかがなもんでしょうかね。

この記事の作者

のりき 夢丸
のりき 夢丸
馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。 競馬血統ブログ「ほぼ毎週競馬ナビ」にて執筆中。
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