メイウェザーが日本で試合するわけがないこれだけの理由

  • 2018/11/15
  • ライフスタイル・娯楽
  • 485view
  • のりき 夢丸
タグ
  • スポーツ
  • スポーツ
  • ボクシング
  • 日本
  • 時事
  • 海外

一番迷惑なのはダシにされた天心クンだ

一番迷惑なのはダシにされた天心クンだ
ニッポン年末恒例の格闘技戦に、あの「パウンド・フォー・パウンド」ボクサーであるF・メイウェザー・ジュニアが参戦すると正式発表されたのもつかの間、その後ご丁寧に本人のインスタから「オレ、やるって言ってないよ」と投稿があって全世界の格闘ファンがドッチラケになった今回の騒動。

そもそも「やる」という第一報を聞いた瞬間から「やらねえだろ、ゼッタイ」と思った人、かなりいるんじゃないだろうか。

「だってプロモーター側が正式に発表したんだぜ?」と反論される方にうかがうが、最初から突っ込みどころ満載の話題だとは思いませんでした?
対戦国、対戦相手、ルール、ギャランティー、すべてに「???」がついて回って離れない。

日常にこんな儲け話が落ちてたら、一番最初に疑うでしょ、きっと。
それくらい途方もない夢幻(ゆめまぼろし)だったってことですよ。

 

のこのこ日本まできて試合をする必要がない

そもそも興行として考えた際に、日本という土地でやるメリットがメイウェザー側には一切ない。

もちろんすでに来日経験があって、物見遊山ならいい印象を抱いていたかもしれないが、試合会場となれば全くの別問題。
自分の築いたキャリアや名声を考えれば、アウェイに乗り込む元王者ってどう考えても腑に落ちない。

 

相手のルールで戦う気は一切ない

相手のルールで戦う気は一切ない
会見では「ルールはこれから詰めます」って運営がほざいていたけど、あの男がボクシング以外するわけないだろっ!!!

天心くんは天才かもしれないけど、やっぱボクシングスタイルではメイウェザーに一日の長があり(逆に天心くんの評判はうなぎ登りになった可能性はあるが)、試合内容としてファンがおもしろいと思うかは非常に微妙。

そうそうあの二人、体重も相当離れているんでしょ?
なんでも10キロ以上、階級にして3つか4つ違うんだから、たとえ結果がどうあれ、そこに体重差のハンデを考慮しなければならないファンのもどかしさったら、ないわ〜これ。

 

ファイトマネーが足りるはずがない

ファイトマネーが足りるはずがない
メイウェザーのために運営側が用意したファイトマネーは数十億円程度で、あとはグッズやら放映権やらで稼いでくれ、とか(詳細はもっと違うんだろうな)、とにかくメイウェザーのファイトマネーとしてはまだケタがひとつ足りずに、しょっぱいのよ。

だからメイウェザーの頭の中では「数十億なら試合としてはここまで」という線引きが交渉の段階できれいに引かれてしまったのかもしれない。

逆にワンチャン、金さえ積めば本当にやってくれたかもしれない。
そう思う自分もいる。

 

運営サイドの采配ぶりがヘタすぎる

運営サイドの采配ぶりがヘタすぎる
日本の格闘技界のプロモーターって、なんであんなに交渉の進め方がヘタなんだろうねぇ。

今回の騒動のきっかけには、メイウェザーサイドからも秋波を送られていたという噂もある。

これってたとえばゴルフ界ならちょうどキャリア後半のタイガーウッズが日本でガチ試合したいって言ってるようなもんでしょ?

ならまず発せられる言葉は「Really?」でしょ、普通。

ところが経験も歴史も浅い日本の運営だと、こんなお誘いが来た瞬間にのぼせ上がって「OK!Welcome to じゃぱーん」ってすぐ釣られちゃう。
運営は単なる格闘ファンじゃないんだから「よしこれで大晦日は大盛り上がりだ!」とソロバンをはじくんじゃなくて、まず身辺調査くらいきちっとしろよって話だ。

金に困ってないか、日本に対する印象はどうか、今ボクシングができる体なのか、発言の真意は何なのか、それらを見極めた上での「GOサイン」だろっ!

今回は幸いメイウェザー側が一方的に撤退して「被害者ヅラ」できるかもしれないが、普通はこんな撤退劇まかり通るはずがない(訴訟大国アメリカなら今ごろ大統領選より大騒ぎだ)。
何より売れちゃったチケット、どうすんの?

今回の一件で世界の敏腕プロモーター達はこれからも大いに日本市場をなめ切っていくだろう。
新手の「炎上商法」でないことだけは祈りたいけどね。

 

日本の至宝をムダ使いしなくてよかった

ともかくこんな馬鹿げた試合で那須川天心くんを傷つけなくて本当によかった。
彼はメイウェザー相手でも「おい、もしかしたら」と思わせる超一級品だから、遅かれ早かれいずれ大物を倒し世界をあっと言わせるに違いない。

番組やらせ疑惑に泣く芸人さんもそうだが、彼ら演者にはいつも最高の舞台を用意してあげてほしい。

1ミリも不安で振り返ることのない、まっさらな舞台を。

この記事の作者

のりき 夢丸
のりき 夢丸
馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。 競馬血統ブログ「ほぼ毎週競馬ナビ」にて執筆中。
up のりき 夢丸
のりき 夢丸

週間アクセスランキング

    ページTOPへ
    ページTOPへ