野球の殿堂ってどれだけの成績を残せれば入ることができるのか?
- 2018/10/14
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殿堂入りの条件は?
野球界に大きな貢献をした人物を称える、野球殿堂。
東京ドームに併設されている野球殿堂博物館には、殿堂入りした人物の肖像レリーフが飾られています。
そんな野球殿堂に入るためには、一体どれほどの成績を残せばいいのか。
気になっている人もいるのではないでしょうか。
3つの表彰
殿堂入りには「プレーヤー部門」と「エキスパート部門」、そしてそれら競技者表彰とは別に「特別表彰」が設けられています。
3つの内、プロ野球選手としての実績が求められるのはプレーヤー部門のみ。
プロ野球のプレーヤーとして実績を残した選手しか入れない名球会とは異なり指導者や審判、またアマチュア球界の選手など別の立場で功績を挙げた人物も表彰される点が野球殿堂の大きな特徴です。
プレーヤー部門
選手時代の活躍が表彰されるプレーヤー部門。
そんなプレーヤー部門の対象者となるのは、現役引退後5年~15年経過している人物。
ただし、満65歳以上の人物や故人に関しては5年経過していなくても良いとされています。
対象者から30人を候補として選び、選出委員から75%以上の表を得られた選手が殿堂入りとなります。
このプレーヤー部門において、名球会の2000本安打や200勝のように具体的な数字が設定されているわけではありません。
しかし当然ながら、この部門に選ばれるのは超一流の選手ばかり。
2018年は巨人の4番として活躍し、メジャーでもワールドシリーズMVPを獲得した松井秀喜氏。
そして阪神の4番として活躍し、連続フルイニング出場の世界記録を持つ金本知憲監督が選出されています。
エキスパート部門
エキスパート部門の対象となるのは、監督・コーチ・審判から引退後6ヶ月以上経過している人物。
またはプレーヤー資格の有資格者だった者で、引退後21年以上経過している人物となります。
これらの条件を満たしている人物から10人が候補となり、選出委員から75%以上の票を得られれば殿堂入りとなります。
2018年、この部門で表彰されたのは元巨人監督でありWBCの優勝監督でもある原辰徳氏。
エキスパート部門は2008年から創設された比較的新しい部門ということもあって、まだ8名しか表彰されていません。
特別表彰
アマチュア球界に貢献した人物に贈られる、特別表彰。
対象者となるのは選手引退をしてから5年以上経過した人物。
または監督・コーチ・審判を引退してから6ヶ月以上経過している人物です。
選出委員から75%以上の票を得ることができれば、殿堂入りとなります。
2018年は、学生野球の指導者として多大なる実績を残した瀧正男氏(故人)が表彰されています。
新世紀特別表彰
現在ではプレーヤー部門・エキスパート部門・特別表彰が設けられている野球殿堂。
ただ2002年・2003年においては例外的に、新世紀特別表彰が設けられていたことがあります。
この表彰は、日本野球界の基礎作りに貢献した人物に行われるもの。
2002年は野球による日米交流を図ったフランク・オドールと、「打者」や「四球」など今でも使用されている翻訳用語を創った正岡子規。
2003年には日本に野球を伝えたホーレス・ウィルソンと軟式野球のボールを発明した鈴鹿栄が表彰されています。
野球殿堂の条件
いかがでしたか?
野球殿堂にはこのような条件が設けられており、具体的な成績こそ設定されていませんがとてつもなく大きな実績を挙げたり貢献をした人物しか入ることはできません。
どちらも難易度が高いことには変わりませんが、わかりやすく設定されている名球会とはまた違った難しさがあると言えます。
殿堂入りした人物の功績は、野球界に永遠に伝えられていくのでしょう。