何屋かわからない会社だったDeNAが何故ベイスターズで大成功したのか
- 2018/01/14
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DeNA・・・?
2011年より、ベイスターズの保有権を有している株式会社DeNA。
そんなDeNAの当時の知名度は、低いとまでは言わなくとも現在ほどではなく、何の商売をしているのかよくわからないという人も少なくありませんでした。
こんな会社が球団を持って大丈夫か・・・?
しかしそれは杞憂に終わり、横浜DeNAベイスターズの人気は年々上昇。
2017年には日本シリーズにも出場し、横浜市民が選ぶ10大ニュースの1位にも選ばれました。
一体なぜ、DeNAはここまで成功を収めることになったのか?
株式会社DeNA
どんな会社なのかまだよくわかっていない方にご説明をしますと、DeNA(ディー・エヌ・エー)はネットサービスを事業として行っている国内企業です。
特に有名なサービスはYahoo!JAPAN内にもあるゲーム系SNS「モバゲー」で、ガラケー時代は「グリー」とほぼ人気を二分していました。
ただこうしたソーシャルゲーム・携帯ゲームには課金ガチャによるネガティブなイメージもあり、球界参入時においても指摘されたことがあります。
球団を持ったとしても、すぐに売却することになるのではないか?
当時はそんな予想も多くありました。
ネットをフル活用した戦略
一体なぜ、横浜DeNAベイスターズはここまで人気が伸びたのか。
それには、DeNAの得意分野であるネットをフル活用した戦略が大いに関係しています。
ご存じのように地上波におけるプロ野球の全国放送は巨人戦が多く、そしてその巨人戦もピーク時と比較をするとすっかり減少しています。
そんな状況の中で、DeNAは2012年よりニコニコ動画より全主催試合のライブ配信を開始。
昔テレビが巨人戦ばかりだった時代に自然に巨人ファンになっていた人がいたように、視聴する機会を増やせばそれだけファンを獲得するチャンスは増えます。
ニコニコ動画のDeNA戦は放送の度に数万から十万以上の再生数を記録しており、これをキッカケにファンになった人が少なくないことは容易に予想できます。
さらに2017年はAbemaTVでも同様のサービスを行っており、ネット部門を強化しています。
無料でネット放送するというのはデメリットも大きくどの球団がやっても正解になるというわけではありませんが、DeNAに関しては疑いようもなく英断という形になりました。
斬新なイベントによる話題作り
斬新なイベントによる話題作りも、DeNA横浜ベイスターズがここまでの人気球団になった一因です。
たとえば、超VIP待遇を受けることができる100万円チケット。
そしてチームが敗北した場合は最大全額、勝利しても半額まで返金に応じてくれる返金イベントなどがそれに該当します。
斬新なだけでなくスケール性もあり、マスコミにも大きく取り上げられ球団の認知度を広めました。
DeNAはこれまでプロ野球とはあまり関わりがなかったイベント会社のスタッフからもアイデアを募っており、これが功を奏した形となりました。
20代30代のサラリーマンを狙い撃ち
女性人気も高まっているDeNA横浜ベイスターズですが、球団がまずターゲットとしたのは20代30代のサラリーマン。
この世代にはスタジアムによる臨場感を楽しみたいと考えている人が多く、ボックスシートやプロテスト体験などの企画で狙い撃ちをしました。
その結果この世代の観客数は大幅にアップし、それに伴い全体の観客数も底上げされたのです。
まとめ
DeNAが成功したのには、こうした理由を挙げることができます。
これまで野球とは関係なかった、むしろネットサービスという遠い所にいた新規参入企業だからこそ出来たことなのかもしれません。
観客が増えれば選手のモチベーションも上がりますし、選手を引き留めるための資金や補強費も確保することができます。
そしてチームが強くなればますます観客は増え、陽のサイクルを作ることができます。
日本シリーズに出場したこともあって、2017年オフは選手の年俸が大幅にアップしたDeNA。
しばらくは、堅調な運営が続くのではないでしょうか。