プロ野球で「バッターに有利な球場とピッチャーに有利な球場」なんて違いはある?

  • 2017/07/14
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球場の違い

プロ野球の球場は、どこも同じ大きさで作られているわけではありません

プロ野球の球場は、どこも同じ大きさで作られているわけではありません。
グランウンドの広さや特徴はそれぞれ異なり、バッター有利の球場や投手有利の球場が存在をしています。
球場巡りをしている人にとっては、そうした差異も楽しみの1つです。

 

ホームベースからフェンスまでの距離

当たり前ではありますが、ホームベースからホームランのラインとなるまでの距離は近ければ近いほどバッターにとっては有利な要素となります。
比較的この距離が近いのは東京ドーム、神宮球場、横浜スタジアム、そして2015年からホームランテラスが付けられたヤフオクドームです。
また甲子園は中堅と両翼は近く、右中間・左中間はどこよりも遠いという少し他とは違った形状をしています。

 

フェンスの高さ

比較的フェンスが低い球場はKoboパーク宮城・マツダスタジアム・甲子園

いかに距離が十分でも、フェンスを越える高さでなければホームランになることはありません。
比較的フェンスが低い球場はKoboパーク宮城・マツダスタジアム・甲子園。
高いのは札幌ドーム・ナゴヤドーム・横浜スタジアムといった球場です。

 

屋外なら風はどの球場にもあるものですが、打者不利の風が多いのが甲子園とZOZOマリンスタジアム。
甲子園はライトからホーム方向に浜風が吹くことが多く、左打者の引っ張ったホームラン性の打球がライトフライに終わるケースよくあります。
またZOZOマリンスタジアムもホーム方向の強い風が多く、スコアボードに風速表示が付くほどです。

 

ファウルゾーンの広さ

ファウルゾーンの広さも球場によって異なります。

ファウルラインから観客席までの、ファウルゾーン。
このファウルゾーンが広ければそれだけファウルボールを野手がアウトにできる可能性が高まり、投手に有利な要素となります。
このゾーンが広いのは札幌ドームや神宮球場。
狭いのはヤフオクドームやKoboパーク宮城です。

 

PF

PFとは、球場ごとの得点の入りやすさやホームランの出やすさ1.00を基準に数値化した指標です。
この指標により、単純な広さだけではわからないそれぞれの傾向を知ることができます。
2016年の場合、得点PFが高い=バッター有利ピッチャー不利の順番で球場を並べると次のようになります。

1 ヤフオクドーム
2 横浜スタジアム・西武プリンスドーム
4 神宮球場
5 Koboスタジアム
6 マツダスタジアム
7 札幌ドーム
(ここからPF1.00未満)
8 甲子園
9 東京ドーム
10 京セラドーム大阪
11 ナゴヤドーム
12 ZOZOスタジアム

また、ホームランPFの高い順=ホームランの出やすい球場順では次のようになります。

1 神宮球場
2 ヤフオクドーム
3 西武プリンスドーム
4 横浜スタジアム
5 Koboスタジアム
(ここからPF1.00未満)
6 東京ドーム
7 マツダスタジアム
8 札幌ドーム
9 甲子園
10 京セラドーム
11 ナゴヤドーム
12 ZOZOマリンスタジアム

あくまでも2016年の順番で、PFは年度ごとにいくらかのバラつきがあります。

 

まとめ

このように、球場にはそれぞれに違いがあります。
選手は成績で翌年の年俸が決められるわけですが、こうした球場による差はどれくらい反映をされているの気になりますね。
チームが変わることにより成績がガラリと変わる選手もいますが、こうした球場の違いも少なからず影響していることでしょう。

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