競馬のボックス買いは本当に儲かるの?
- 2017/05/05
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1点買いで大勝するのもロマンですが……
馬券というのは、1つずつ買う方法もありますが、流しやフォーメーション、ボックスという方法を使えば、まとめて買いたい組み合わせの馬券すべてを購入できます。競馬場やWINS(場外馬券場)では、それぞれ専用のマークシートがあります。その中でも当たりやすくて初心者に人気が高いのが「ボックス」です。単勝や複勝では使えませんが、枠連・馬連・馬単・ワイド・三連複・三連単で使えます。
めぼしい馬すべてをカバーできるのが魅力
例えばボックスで馬単を買うとして、18頭出走する中から1着・2着になりそうな馬を3,5,8,11番の4頭まで絞れたとします。マークシートでその馬の番号を塗りつぶすと、自動的にすべての組み合わせを購入してくれます。馬単の場合は、3-5、3-8、3-11、5-3、5-8、5-11、8-3、8-5、8-11、11-3、11-5、11-8の12点です。
馬単の組み合わせは(出走馬数×(出走馬数-1))です。ボックス買いによって、その中から12点を選んでいるので、このレースの場合、当たる確率は12/306=2/51です。出走馬数が少ないと、さらに確率は高くなります。
同じ馬単でも、「流し」は1着になる本命馬を決めて、それに2着・3着で絡みそうな馬を複数決める買い方なので、本命が外れてしまうとすべて無駄になってしまいます。「インフォメーション」では、同じ着順に指定した馬同士の組み合わせは作れません。ボックスは、制限なくすべての組み合わせを購入するので、こうしたリスクを回避できるのです。
当たったのに損をするリスクがある
ところがボックス買いには、1つ大きな欠点があります。それは当たりの組み合わせが含まれていても、配当金が少なければ損する可能性があることです。例えば先ほどの馬単を100円ずつ購入したら、出費は1,200円です。当然、その分を回収するには配当金がそれ以上でなければいけません。最低でも12倍のオッズが必要です。
ボックスは、めぼしい馬をカバーできる反面、期待の薄い組み合わせまで含まれるので、どうしても無駄が生じてしまいます。1頭だけ突出した馬がいるなら流しの方にメリットがあり、本命と大穴を組み合わせるなら、フォーメーションの方が効率的です。馬券を購入する時は当たりばかりに執着せず、どれくらい回収できるのか意識したいものです。
ボックスが向いているレースや買い方
ボックスで買うのが向いているのは、突出した本命馬がいないレースです。雨などで馬場のコンディションが悪く、荒れそうな時も期待できます。あるいは本命を単勝で買い、残りのめぼしい馬をボックスでリスクヘッジする方法もあります。
ボックスの組み合わせを、人気の高い馬だけ、人気の低い馬だけと限定するよりも、様々な人気の馬を組み合わせる方が、当たる確率と回収率のバランスが良くなります。人気の高い馬だけではオッズが低くなりがちで、人気の低い馬だけが上位を独占することは、まずあり得ないからです。
馬券の種類も、枠連や馬連、ワイドなら当たる確率を高めつつ、購入点数を抑えられるので、当たっても損する恐れが少なくなります。逆に三連単は当たる確率が低く、購入点数も多くなりますが、配当金の高さで期待値や回収率を高められます。このように、単に「まとめ買いできるから」という理由で使うのではなく、レースに応じた作戦が必要です。