毎日王冠2016 千八で復活リアルスティール汚名返上せよ
- 2016/09/30
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あらためて仕切り直しの一戦
Cheryl Ann Quigley / Shutterstock.com
春のG1成績は「1勝1敗」。ドバイでは躍動したものの、安田記念で自身初めての大敗を喫したリアルスティール。
この毎日王冠は、単なる秋の復帰戦ではなく、その実力を天下に再び誇示できるのかどうか、明確な回答を求められる。
スーパーG2に集結したライバルたちも決して軽くないレベル。
4歳秋にして、いきなりの、正念場なのである。
ささやかれる「前走の敗因」の真偽は
安田記念については、敗因はいろいろあろう。
レース中折り合いもついていなかったし、ドバイから帰国しての調整は、国内組と比べて順調さに欠ける面もあったはず。
それにしても負けすぎだ、カッコくらいつけてくれよ、という声も当然ではあるが、当欄の見立てはもっと根本的に「リアルは純粋なスピード比べで負けた」と解釈する。
つまりG1戦においては、リアルスティールにとってマイルは短すぎる距離なのだ。
ロードカナロア、ストレイトガールら短距離路線の名馬が誕生するときも、安田記念の過去の歴史でマイラー以外が穴を開けるのも、「天皇賞秋」タイプではなく「スプリンター」馬であることははっきりしている。
近年の馬場高速化により、その傾向にますます拍車がかかり、いまや東京1600制覇に必要な最重要ファクターは「純粋すぎるスピード」である。
スローとはいえ、3番手で飛び出し、4角で手応えを失い、あとはずるずる後退というレースシーンこそ、「リアルはスピードが足りないのに単に速く走りすぎた」という解説が、最も適当で急所を突いているとはいえまいか。
復活の舞台としては悪くない府中1800
マイルでそんな走りをしていて、同じコースの、200Mばかり距離が伸びた毎日王冠で、リアルスティールは以前の走りを取り戻せるというのか。
結論から言うと、1800は1600とはまったく別の世界である。
スプリンターたちのスピードが持続しない境界線、それが1600と1800のたった1ハロンの差である。
名スプリンターのサクラバクシンオーは、本格化後にマイルCSでも2着になるなど、マイルまでは鬼神の強さを誇ったが、5歳の秋に1度毎日王冠を走って4着に敗れた。
それ以前にも、皐月賞トライアルのスプリングSで生涯最悪の12着に敗れたとき、主戦の小島太騎手は「ああ、この馬には距離の限界があるな」と悟ったという。
1800の舞台とメンバーなら、リアルスティールが再びスピード負けする可能性は低い。
馬券の相手は夏を越えて化けた若馬だ
リアルスティールが警戒しなければならないライバルは、この夏を境に一皮むけて、馬体や精神面に心境が見られる馬たちだ。
その判別法はズバリ「調教の変化」にある。
調教の量だけでなく、コース変わり、フォームの改善、馬具を外したなど、進境著しい興味深いコメントが見られたら、忘れずに注目しよう。