レオパレスが問題が言われてたのって昔からじゃなかったっけ?
- 2019/02/27
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きっかけは「ガイアの夜明け」だった
テレビ東京「ガイアの夜明け」により、レオパレス21の違法建築疑惑が報じられたのは昨年の5月でした。天井裏の界壁がない、火災時に隣室への延焼を防ぐ仕切りが備えられていないというのです。レオパレス21は緊急会見で全国の物件の調査と補修工事をおこなうと発表、騒動は収まったかに見えました。
しかし先日放送されたガイアの夜明けで、レオパレス21による調査や補修が一切進んでいないということが明らかになると、またしても記者会見をおこない、耐火構造に不備がある641棟の入居者7,782人に引越しを要請と発表。再びレオパレス21をめぐって、大騒ぎになったのです。
違法建築疑惑があったのは昔から?
このレオパレス21に界壁がない報道、聞きおぼえがあると思ったのは、私、アントニオ犬助だけではないでしょう。ガイアの夜明けでも放送されていた、屋根裏にがらんとしたスペースが開いている写真。以前どこかで目にしたことがあると思って調べてみたところ、2011年にもレオパレス21は、複数のマンションオーナーから民事訴訟を起こされていたのです。
内容はサブリース契約の一方的な解除についてだったのですが、同時に発覚したのが界壁がないという問題。この時もテレビのニュースでも報じられ、結構な騒ぎになりました。
つまり、レオパレス21の違法建築疑惑は2011年には出ていた。にもかかわらず問題を先送りにしたり、2013年11月には320億円もの増資を公募したり、広瀬すずさんをCMに起用していたりしていたのですね。
それ以前から、高かったレオパレス21の悪評
しかし犬助は、レオパレス21のスキャンダルを2011年に聞いたときに、全く驚きませんでした。なぜなら以前から、悪評は週刊誌でも報道されていたから。
2006年には創業者の深山祐助氏が、会社の金47億円を私的に流用、自宅や不動産の購入に当てていたことが明るみに出ていますし、2007年ごろからはサブリース契約によるマンションオーナーからの訴訟が目立つようになる、バブル末期に手がけたグアムのリゾート開発で数100億円という損失を出している。会社の体質に大いに問題があることは、以前から明らかだったのです。
加えて極め付けは、自社の株主に対して先述の「レオパレスリゾート・グアム」の半額券を優待特典として出していたところ……というのも犬助の知り合いが10年ほど前に、レオパレス21の株を所有していたことがありまして……まあ、使いどころがない株主優待にプリプリしていた、と、これは半分笑い話なのですが、会社が一番大切にするべき株主に対して使えない特典を出すという点だけでも、レオパレス21のどうしようもなさが良く分かるのです。
たかがネットのウワサと軽んじるなかれ
加えて某巨大ネット掲示板では、レオパレス21について数々のウワサがささやかれていました。「チャイムを鳴らしたら、4件先の住人が出てきた」「壁に画ビョウを刺したら、隣の部屋から悲鳴が聞こえた」「スピードラーニングを始めたらマンションの住人全員が、英語ペラペラになった」「ケータイをポチポチやっている音が、隣から聞こえた」
初出がいつかは定かではありませんがフィーチャーフォンが登場していますから、スマホが使われるようになる前からレオパレス21の悪評は高まっていたということです。加えてこれらの悪評は全て壁に起因している。天井裏の界壁まではさすがに述べられてはいませんが、壁を問題にしているという時点でネットのウワサとはいえ、まんざらデタラメではなかったこともわかります。
つまり週刊誌に目を通したり、広瀬すずさんの可愛さにだまされなかったり、ネットのウワサに聞き耳を立てたりしていれば、今回の騒動で困ったことになる人も、もっと少なかったはず。行動を取る前には、媒体は何であれ情報を集めるのは大切ということ。ネットの話だからといって、全てを軽んじてはいけないのではないでしょうか。