エアレース千葉大会で問題発生??
- 2018/05/16
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エアレースとは?
エアレース、エアギターなどのエアとは違い、実際にレースを行うのがエアレース。そう、航空機を使ったレースです。エアクラフトなんて言葉は日常ではあまり使いませんが、オヤジなら一度は握ってみたい操縦桿を巧みに操る世界のオヤジによる高速対決がエアレース。
乗っているのは小型の飛行機で、最高速度は概ね時速350キロくらい。その程度なら新幹線やF1マシンでも出せるというのは野暮な話で、飛行機レースをこれよりもスピードでやるとなれば、メチャクチャ広大な会場が必要になるというものです。
なにしろ、旋回しながら飛ぶわけで、高速になればなるほど大回りになります。あまり広い会場では、見ている方も面白さが半減するのではないでしょうか。また、高速すぎると危険度が高まります。
さて、エアレースの概要ですが、この小型機に乗ったパイロットが、まずは1対1の対戦で勝敗を付けます。いわゆるトーナメント戦です。もちろん、1人で飛びますよ。ドッグファイトするわけじゃありませんから。
制限速度内でスタートゲートを通過し、パイロンを決められた姿勢で縫うように通過し、ゴールまでのタイムを競います。折り返し時に急上昇するシーンがありますが、急激なGをかけすぎると失神するリスクがあるため、G制限があります。
一定のGを超えるとペナルティとしてのタイム加算があり、もうひとつ上の制限を越えれば失格します。他の反則にも同様にペナルティ加算があります。
対戦相手のタイムを確認してから飛べる後攻の方が有利な面がある競技です。日本人選手として、昨シーズンのチャンピオンに輝いた室屋義秀さんがいますが、あまりメジャーとはいい難い競技です。
2度の戦いを勝ち上がった4名が最終決戦でそのレースの勝利を目指します。また、年間のポイントによるチャンピオンシップもあるなど、空のF1とも呼ばれています。
千葉大会でホテルがネックに
2018年5月26日に開幕するエアレース世界選手権第3戦千葉大会。毎年、千葉ではエアレースが開催されており、国内のみならず海外のファンも千葉の海岸へ集結しています。昨年は、大戦中に活躍した零式艦上戦闘機の展示飛行が行われました。その千葉大会が円滑に開催されるか難しい状況になっています。
エアレースは小型飛行機が低空飛行する競技であることから、周辺には建物がないことが欠かせない条件です。同時に、発着用の滑走路については航空法の規定が適用されます。ネックとなっているのは、昨年の大会までは存在しなかったホテルです。このホテルは地上18階建ての高層建築物であるため、航空法の要請する滑走路周辺にある建造物の高さを超えています。
つまり、法律の原則では滑走路が使えません。さぁ、困ったエアレース!
しかし、他に開催する場所を探すわけにもいかず。報道によれば、ここは特例として、ホテルが休業して館内が無人となることを条件に使用を許可するなどの検討が行われており、開催を心待ちにしているオヤジたちの注目を集めています。
ホテルが無人になっても高さが変わるわけじゃないよね?
そのとおりですが、エアレースのパイロットの技術をもってすれば、危険性はかなり低いと評価でき、その上で無人ならより安心ということでしょう。
ただ、ホテル側にとって、完全無人状態の営業休止となると、損失はかなりのものになりそうです。エアレースは27日までの2日間開催。休業補償をするほどのお金がエアレース主催者側にあるとも思えません。ホテルが我慢するしかないというのでは、ん~といったところでしょうか。
また、エアレースを観戦するための宿泊場所として、このホテルを予約しているオヤジもいるのではないかなどと考えることは満載です。
ともあれ、みんながWIN-WINという結果になることを願うしかありません。