子どもの教育に、金を費やさないという選択
- 2017/07/11
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下流老人への「芽」はすでに姿をあらわしている
「下流老人」、2015年の流行語大賞にもノミネートされ、脚光を浴びた言葉なのです。まあ飽きやすい日本人のこと、そんな言葉が流行ったことすら、すぐに忘れてしまいがちなのですが、話題に上らなくなったからといって下流老人に陥る危機が、オヤジたちから去ったわけではありません。
そして、下流老人なんて自分たちの両親の世代の問題だろ? と思っているならば、それは大間違い。老人なんてまだまだ! 現役バリバリと思っているあなたの周りにも、下流老人の芽は人知れず育っているもの。そんな芽が大木になってしまったら、もう手は打てません。今のうちに、芽は摘んでおくのが吉なのです。
生活が困窮する、原因の一つは子ども
下流老人に陥る原因のほとんどは経済的な理由。要は収入が支出を超えてしまっている状態が続くと、経済的に困窮し生活保護同然の暮らしになってしまい、めでたく下流老人が完成してしまいます。
わずかな年金収入を締め付けるもの、その一因とされているのが子ども。
引きこもりで寄生状態になった自分の子どもが経済的に追い詰める。これは下流老人にはよくある事柄、夫婦二人ですら充分とはいえない年金額、それに引きこもりの子どもを養わなければならないとなると、カンタンに破綻してしまうことは、火を見るより明らかなのです。
引きこもりになることからは避けられない
ならば、どうすれば子どもが引きこもりにならないか? などということについて、ここで語ろうとは思いません。ブラック企業に入社してしまい、精神を病んで引きこもり、まあありがちなのですが、子どもがブラック企業に引っかかるのも、精神を病むのも、避けたくても避けようがないこと。それが起こったらどうしようもないからです。だから、子どもが引きこもりになる可能性を排除しようなどとは考えていないのです。
分不相応な学費などはつぎ込まない
では、どうするか? もし、本格的に教育費をかける前の段階ならそれを削りましょう。
例えば幼稚園から大学まですべて私立に通わせた場合に、かかる総費用は約2,500万円。これに習い事や塾、大学で子どもを一人暮らしなどをさせた日には、この金額を大きく上回る。
一方で、全てを公立の教育機関を利用した場合なら費用は1,000万円まで圧縮できる。これで、何が変わるのか? 1,500万円以上の金額が浮くのです。結果、引きこもりになるならば……まあ、引きこもりは極端な例としても……学費などかけない方が正しいと思いませんか?
学費分を将来のセーフティネットとする
子どもに金をかけることで何が得られるか? 親が得られるものはまずありません。せいぜい子どもに何かをしてやったという満足感ぐらいしか得られないのです。旧帝大や難関私立大学ぐらい進んでしまえば、子どもの人生も広がってくるのでしょうが、子どもの教育に金をかけて、最終学歴のグレードが少々上がってもそれによって、子どもが得られるものはグレードアップしません。そして、親は何も得られないのです。
子どもに分不相応な教育費をかけるくらいならば、どうすればいいのか?
子どもが引きこもりにならざるを得なくなったときのための資金として用意しておくというのはどうでしょうか? 引きこもりになるのは事故にあうようなもの、そんな事故に備えて教育費は可能な限り抑えておくのが正しいはず。何もならない未来に投資するよりも、何かあった場合のセーフティネットを用意しておくのが、正しい選択ではないでしょうか。