バレンタインの義理チョコ禁止はどこまで浸透するか
- 2018/02/26
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ついに崩壊?会社での義理チョコ文化
2018年も2月14日が終わり、オヤジの心の中は悲喜こもごもかもしれません。そうです、バレンタインデーのチョコレートをもらえたかどうか。もらえたとしていくつ積み上がったか。たとえ、それが激安の義理チョコだったとしても、オヤジ心は微妙なのです。
そんなオヤジ心の純情を察してか、会社における義理チョコ文化が崩壊の危機を迎えようとしています。義理チョコ文化が消滅すれば、チョコの数に一喜一憂するオヤジもいなくなるわけですから、こんなに素晴らしい話もないでしょう。
ところが、義理チョコが消えそうな背景にはもっとシビアな事情があるようです。思えば、昭和の時代から続く義理チョコは、女子社員にとって「オヤジへのお情け」である面が強く、もっと好意的に評したとしても、必要経費的な側面は否めないものでした。
しかも、社員数人ならいざしらず、自分の部署だけで二桁ものオヤジが机を並べている場合は金額も馬鹿になりません。やがて、女子社員が共同で義理チョコを購入する方式が誕生しましたが、それでも結構な出費です。
相手が会社のオヤジだけに、ホワイトデーのお返しなども期待できるものではなく、挙句の果てには勘違いオヤジに色目を使われる被害まで…。
このような情況の中で、義理チョコなんてやめたいと思っている女子社員は少なくありません。それでも文化として残っているのは、やはり受け取る側のオヤジが期待しているからだという理由もあるようです。
チョコレートを販売する側としては、こうしたオヤジの応援をしたくもなるでしょう。しかし、平成が終わろうという時代になって、ついに年貢のような義理チョコにメスを入れる風潮が力を持ち始めたのです。
義理チョコを禁止する会社は人気になるか
有名メーカーのゴディバが義理チョコをやめようという意思表示をしたことで、義理チョコに否定的な意見が目立つようになった感があります。しかし、この流れは急に始まったものではなく、以前からあったものです。
オヤジの中には、義理チョコをもらってもホワイトデーに困るのでありがた迷惑だと感じている人も増えており、内心は期待なんかしていないのに、くれるものを拒否はできないから受け取るというケースも。そのオヤジに渡している女子社員が、安月給で義理チョコなんか渡したくないけど、期待されているから渡さないと後々面倒だと思っている。
さらには、みんなで渡した義理チョコなのに、一部の女子社員にだけホワイトデーのプレゼントが渡された!なんてことも。なんという悲劇でしょうか。
そんな本音や弊害が少しずつ表に出てきたことも、義理チョコ禁止の流れと無関係ではないでしょう。会社内で「誰得?」という馬鹿げた行為が行われることを禁止する企業は、これから人気になるかもしれません。
とはいうものの、これで義理チョコ文化が一気に廃れてしまうかといえば、必ずしもそうとは言い切れない面があります。やはり、期待するオヤジは残っていますし、抜け目のない女子社員の中には、同僚が義理チョコから撤退するのをチャンスとばかりに、義理チョコ攻勢でオヤジを取り込もうとする事例もあるとか。
そうなると、もはやコミュニケーションの一風景ではなく、殺伐としたオフィスの戦いのようです。果たして、この戦いを征して得をするのは誰なのでしょうか。
そういえば、ジャンボ宝くじのコマーシャルまで、義理チョコに題材を得た内容になっていました。通常のジャンボ宝くじが本命で、ミニのジャン部宝くじが義理というバレンタインジャンボです。
宝くじなら当たればでかいですが…。
とりあえず、今年もらったオヤジは3月14日にちゃんとお返しをしてください。そして、来年は期待しないようにしましょうか。