あげる側にとって頭を悩ます「お年玉」っていつから始まった?
- 2018/12/30
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頭を悩ます「お年玉」!
子供の頃は嬉しかった「お年玉」ですが、大人になってみると頭を悩ますものです。誰の子供まで渡し、いくら渡すのか悩みどころです。しかも、金額によって親戚内でトラブルになることもあるのだから気を遣います。
良くも悪くも新年の行事の1つになっているお年玉ですが、いつから始まったのか気になる方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、お年玉がいつから始まったのかをメインに、お年玉情報を紹介していきます。
「お年玉」はいつから始まった?
意外かもしれませんが、お年玉の歴史は古いです。いつから始まったのかには諸説あるのですが、庶民の間に定着したのは江戸時代の頃という説が一般的となっています。
ただし、当時と現代ではお年玉は違っています。今は、お年玉と言えば子供にお金を渡すのが一般的です。しかし、当時はお金ではなく、モノを贈っていたとのことです。また、当時は子供に限定するのではなく、目上の人が目下の人に贈るという習慣になっていたとされています。
「お年玉」の由来について
お年玉の由来も諸説あるのですが、最も有力とされているのが鏡餅です。お正月になると鏡餅をお供えする家庭も多いと思いますが、鏡餅は「歳神様」をお迎えする依代となっています。そして、鏡餅には歳神様の魂が宿るため「御歳魂(おとしだま)」となり、これがお年玉の由来となっているのです。
また、鏡餅はお正月に家族で食べるのが一般的です。歳神様の魂を食べることによって、運や活力などをいただくとされています。鏡餅を食べる際には、子供に多くあげていたのです。これらが時代とともに変化していき、現代のお年玉のようになったのです。
いつから「お年玉」がお金になった?
もともと、お年玉はお金を渡していたわけではありません。現在のようなお年玉のスタイルになったのは、昭和の時代とされています。江戸時代~大正の時代には、子供にお金を渡すというスタイルではなかったのです。
お年玉が現在のようなスタイルになったのは、昭和の時代の中でも高度経済成長期とされています。高度経済成長期になり、日本が裕福な国への成長していく過程で、お金を渡す現在のようなスタイルになったとされているのです。
お年玉は何歳から何歳まで?渡す関係性は?
大人になってお年玉で頭を悩ますのが、「何歳から何歳まで渡すべき?」「どんな関係性の子供まで渡すべき?」の2つです。実は、両方とも明確な決まりはありません。そもそも、お年玉にしっかりとした決まり事はないため、悩ましいのです。
一般的には、幼稚園~高校生の子供にお年玉を渡すのが多いようです。高校を卒業すれば就職する子もいるため、高校生を区切りにするケースが多くなっています。とは言え、大学生や大人になってもお年玉を渡す方もいます。
また、渡す関係性については、親戚の関係性がポイントです。親戚との付き合い方によって、誰の子供までお年玉を渡すのかは変わってきます。親戚同士で話し合って決めることで、無用のトラブルを回避することができます。
「お年玉」を大事にしよう!
お年玉は江戸時代には庶民に広がっており、歴史があります。しかも、お年玉の由来は鏡餅にあり、歳神様の魂が関係しています。それだけに、お年玉は日本人にとって大切な習慣の1つなのです。
また、お年玉は何歳の子供や誰の子供まで渡すべきなのか悩ましいものです。しかし、それらの決まりは全くありません。そのため、自分たちの判断で、お年玉を渡す年齢や子供を決めればいいのです。とは言え、親戚トラブルに発展しやすいため、できるだけ親戚同士で話し合って、ある程度の基準を決めておくのがおすすめです。
大人にとっては手痛い出費であるお年玉ですが、歴史や由来がしっかりしているだけに、大事にしていきましょう。