「世界の終わり」に対する、備えは充分か?
- 2017/08/26
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核シェルターでも一つ、買っておきますか?
日本の西の方と東の方で、ワーワーやっていますし、その影響でしょうか。日本でも500万円ほどする核シェルターが売れているらしいですね。
「核戦争なんぞ今さら起きようがないよ」。と達観した風を装っても、何となく不穏な空気が漂う世界情勢に心を痛めている人は多いはず。核シェルターの一つぐらい買ってみようかな。懐具合に余裕があるならば、そんな風に思っても、それほどおかしくは感じないもの。
「世界の終わりに」備えようというのですかね?
その一方でアメリカには、核シェルターどころではないレベルで「世界の終わり」に備えている人々がいるようで、彼らは「プレッパーズ(preppers)」と呼ばれていたりします。
プレッパーズと呼ばれる人々
食料を備蓄する、飲水を確保する、自宅を要塞化する、軍事車輌を購入する、家族に戦闘訓練を施す……そんな彼らの様子を追ったのが「プレッパーズ〜世界滅亡に備える人々」という、「ナショナルジオグラフィック・チャンネル」放送されていたシリーズでした。
「金融システムの崩壊に備えて、金や銀などの貴金属を備蓄しているんだ」……って、そんな状態になったら金や銀ですら、無価値だろうよ!! とか、「備蓄している食料を求めてくる人たちを撃退するんだ」とかいって、家族揃って銃の訓練をしている様子は完全に逝っちゃっているよね、とか、色々ツッコミどころも多くて面白い番組だったのです。
武装はともかく、最低でも食料は7日分
その一方で、日本などでは、世界の終わりに対して何らかの備えをしているか?
プレッパーズのような人たちの噂は聞きません。
「災害に備えて備蓄するべき食料は7日分。最初の3日分は、電気や水道が回復していない状態で食べなくてはいけませんから袋を開けてすぐに食べられるものを用意しておきましょう、4日目以降は電気が回復しますからレトルト食品などを用意しておくと良いでしょう」……番組に登場するような人たちとくらべると、こんな情報は何とも牧歌的ですらあります。
しかし、実際に何度も世界の終わりと呼んでいいほどの大災害をくぐり抜けてきた日本ですから、プレッパーズの皆さんと日本の災害への備えとどちらの方が現実的かについては考えるまでもないでしょう。
でも、日本では備蓄すべき7日分の食料を用意している人々がどれぐらいいるのか? と考えると、まだまだ少ないはず。プレッパーズとまではいかなくても、少々の危機感は持ったほうがいいかもしれません。
すぐそこにある「世界の終わり」
さて、そんな大災害が起こるというよりも、遥かに現実的な世界の終わり……とまではいいませんが、大きな環境の変化に対応する準備は皆さんできているでしょうか?
例えば務めている会社が倒産するとか、交通事故などにあって今まで通り業務が続けられなくなるとか……あるはずの収入がぷっつり途絶えてしまうという意味での「世界の終わり」。
今抱えている家のローンの返済はできますか? とか、子どもたちの教育費は充分ですか? といった、もっと現実的な「世界の終わり」への対策はおこなわれているでしょうか。
ライフルで武装するよりも、食料を備蓄するよりも、もっと現実的な世界の終わりの不安要素を書き出してみて、備えておく。
好むと好まざるとに関わらず、生きていくということ自体が、サバイバルと同義語でもあるのですから。