おまえなんか皿洗いでもやってろ! ハイ喜んで!
- 2017/04/14
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あのITの巨人が皿洗い?
マイクロソフトの共同創業者で実業家のビル・ゲイツ氏は、最近インタビューに答えて「家では夜寝る前に家族の皿洗いをしている」ことを明らかにした。
しかも時々とか気が向いたらというのではなく、ほぼ毎日、楽しんでやっているというから驚きだ。
もちろん妻のメリンダ氏が怖い(失礼)というわけでもなし。ゲイツ家ではごく当たり前の光景なのだ。
いったい、なぜゲイツ氏ともあろうお方が皿洗いを楽しんじゃってるのか。不思議に思いません?
皿洗いが好きという人はけっこういる
料理は好きだけど後始末がねぇ、という人、これはかなり多い。
反対に「料理はサッパリ」でも、食後にスックと立ち上がって家族全員の皿洗いを始めるパパ、これも少なからずいる。
友人の音楽評論家もそうだし、有名騎手にもそういう人がいる。
本人いわく、みんなが片付けようとすると「おい、オレの仕事をとるなよ!」という気分になるそうだ。
そもそも、自分で料理をする立場の人間から言わせてもらうと、料理と皿洗いは、脳の別の部分を刺激する行動だと思う。
「料理も得意」「かたづけも完璧」という人はいるが、大半は「どちらか片方は義務感でやっている」のではないだろうか。
察するにゲイツ氏の場合、料理が得意でないかわりに皿洗いをしているのかもしれない。
科学的根拠もあるらしい
さて、食べたら即ソファーに寝転ぶパパたちにとっては「めんどくせー、何が面白くて皿なんか洗うの?」というのが正直なところだろう。
ところが米国では、皿洗いの具体的な効能について調査した(変わった)人がいる。
それによると、
▼暖かいお湯の感触と洗剤の香りにリラックスする
▼単調でたいくつな作業をはさむことで、問題解決を促進したり創造力を豊かにすることがある
▼日常と家庭生活の線引きがなされ、夜寝る前に精神を落ち着かせる
などの効果が見込まれるというのだ。
中でもゲイツ氏が感じている効果は、最後の「日常と家庭との線引き」であるようだ。
インタビューでは同時に「寝る前に本を読む」ことも紹介しているとおり、外の激務と内の家庭をはっきり区別するため、就寝前にいくつかとりとめのない作業を取り入れているようだ。
結論は、料理でも、皿洗いでも、なんでもよい。
とにかく夜は、何も考えずに、単調作業をはさんで、脳にリラックス状態を生み出すことが大切なのだ。