メタボ体型を隠すのに「オーバーサイズ」を選ぶのは逆効果
- 2016/08/29
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メタボ紳士は、「1サイズ上」のスーツを選ぶ
デパートの紳士服売り場の店員などに訊くと、「肥り気味の人の多くは、1サイズ上のスーツを買う傾向が強い」といいます。なぜ、「1サイズ上」か。ゆったりとした服を着ることで体のラインを目立たなくしたいという気持ちがあるからでしょう。
しかし、実際のところ、これは逆効果です。なぜかというと、スーツ、特にジャケットは、もともと体のラインを補正して見せるようにできているからです。
ジャケットは、そもそもウェストがシェイプされている
いま、スーツと呼ばれているものはおよそ100年前にイギリスで現在の形ができたといわれますが、以来、細かい部分に数々の調整がほどこされて現代に至っています。そんな調整の1つにジャケットのシェイピングがあります。
実際にジャケットを見れば一目瞭然ですが、ウェストに位置する部分はゆるやかにシェイプされています。毎日スーツを着るような年齢になれば、たいていは体に贅肉がつきます。それをカバーするために、ジャケットにはシェイプがほどこされているのです。
オーバーサイズではなく、適正サイズを選ぶのが正解
つまりは、体自体が腰のあたりのくびれを失っていても、スーツのジャケットはそれをカバーし、ウェストがきゅっと締まって見えるようにできているのです。オーバーサイズの必要なんて全くありません。むしろ、適正サイズのジャケットを着るほうが、ぐっと締まって見えるですよ。
それなのに、メタボ体型の人は、なぜ、オーバーサイズを求めるのか。「コンプレックス」ということでしょうねえ。自分が欠点だと思ったものは、気にすれば気にするほど無視できなくなりますから。それを解消するためにえいやっと選ぶのが、1つ上のオーバーサイズ・スーツだというわけです。
スーツのお直しは避けるべき
1サイズ上のスーツを着ると、当然ですが、ジャケットの袖丈や着丈はジャストフィットではなくなります。直しに出せば調整できますが、その結果、ボケットの位置がアンバランスになるなどの不具合が生じる懸念があります。
これでは、もともとのスーツを作ったデザイナーが意図したシルエットは保持できません。
「適正サイズのジャケット」を選べ
お腹が出た体型になった人は、実際には肩まわりにも肉がついていて、肩幅が広がっていることが多いものです。そんな肩幅に合わせてジャケット選びをすれば、ウェストには逆にゆるみが出ます。
だから、「適正サイズのジャケット」を選ぶといいのですよ。