それでも国民年金に入ったほうが良い理由
- 2017/04/13
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本当に大丈夫なのか年金制度
100年安心と大々的に公表されてから、ほんの数年でやっぱり安心できないよね!といわれてしまった年金制度。小学生でもわかる話で、現役世代の保険料を受給世代に給付する仕組みである以上、常に人口が増え続ける必要があります。しかし、そんなことは不可能な話で、地球がパンクしてしまいます。
仮に、1人分の給付額を賄うために10人の現役世代が必要だとしましょう。やがて、この10人が受給世代になれば、現役世代が100人必要になるのです。しかし、現実には10人どころか、1人で1人分を担当しなければならない未来が見えそうになっています。
つまり、現行の制度では維持が難しいわけで、税金の劇的な投入によらなければ、年金を支給できない事態に陥ります。それを避けるための受給年齢の引き上げや、支給額の減額などの手段もありますが、極端な話、80歳支給開始とか、月額3万円とかにしなければ焼け石に水でしょう。しかし、そんなことでは年金とは呼べません。
そこで、若い人たちを中心に「将来の年金があてにならないから、保険料を払わずに貯金に回す。」という自衛策が考えられています。これに対して、年金は払った分を受け取る制度ではなく、いまの高齢者を支えるための保険料を払うべきだとの指摘があります。しかし、この段階では、払った分だけもらえないから払わないという短絡的なものとは限らず、自分の将来のために必要なお金をとっておくという切実な考えも増えています。
老齢年金ではなく障害年金が重要
さて、65歳なり70歳なりになったとき、我々オヤジ世代がいくら年金をもらえるのか?という点への関心とは別に、そんな先のことはあてにしていない!いま、障害が残る病気やケガで収入が途絶えた時のことを考えるべきという意見があります。それこそが、年金の重要性であると。
万一、年金制度が終了したとしても、それは今すぐのことではないでしょう。しかし、病気や怪我は今起きるかも知れません。そんなとき、年金制度では障害年金が用意されています。老齢年金なら65歳なりの年齢になるまで受給できませんが、障害年金は年齢に関係なく受け取れます。つまり、老齢年金はアテにできなくても、障害年金は命綱としての価値を持っているのです。
これが、国民年金の加入者として保険料を納めたほうが良い大きな理由です。保険料の支払が困難な低所得者であれば、申請して免除を受けることができます。免除を受けてさえいれば、障害年金を受けることも可能です。保険料を払っていない点では同じであっても、免除と滞納、未加入では大きな違いがあるのです。
そして、障害年金を受けなくても済んだ場合ですが、万が一、年金制度がずっと維持されていれば、老齢年金を受け取ることができます。また、その頃には税方式になっていたとしても、制度設計次第ではそれまでに加入していた事実による加算が見込めます。
生命保険に入っているオヤジであれば、障害年金がお得な制度であることはわかるでしょう。