車で事故った時に相手に絶対に言ってはいけないNGワード3つ
- 2017/12/14
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事故の直後こそ冷静に
車を運転していて事故の当事者になってしまうと、軽くパニックを起こしてしまうこともあるでしょう。自損事故ならそれでもなんとかなるかもしれません。しかし、相手のある事故の場合はパニくっている場合ではありません。
事故を起こしたとき、事故を起こされたとき、どちらの場合であっても冷静な対応を行う必要があります。警察への報告は当然として、ケガ人がいるなら救護しなければいけません。それと同時に考えておくべきことが、不用意な発言をしないことです。では、具体的にどのようなNGワードがあるのでしょうか。
・「すみません」という謝罪の言葉
日本人的な感覚では、自分に非があるかないかに関係なく、あいさつ代わりに謝ってしまうことがあります。海外では、自分がぶつけても謝らないのが普通だといわれていますが、まったく逆です。なぜ、謝罪の言葉がNGワードなのかといえば、全責任を負う意思表示になってしまうからです。
「ごめんなさい」とか「私の責任です」ならともかく、「すみません」くらいいいじゃないか!別に謝るつもりで使うとは限らないし!と思うかも知れません。しかし、「すみません」は責任を認める単語としても理解できます。そんなつもりじゃなかったといっても、打ち消す労力は半端ではないこともあります。はじめから使わないほうが無難というものでしょう。仮に、自分に非があるとしても、相手にも非がある場合はむやみに謝らないことです。「申し訳ありません」もこのグループの言葉です。
ただし、明らかに自分が悪いにもかかわらず謝罪をしない場合は、立場が悪化するおそれがあります。この見極めはしっかりやってください。また、この場合でも、謝罪の範囲は自分がやったことにとどめます。
言い争いもロクなことにならない
謝罪の言葉がNGワードだからといって、謝罪要求を突っぱねて相手の非を突っ込めばよいのということにはなりません。
次なるNGワードは、攻撃的な言葉です。
・お前のせいだ!
お互いに気が立っているとしても、攻撃して論争するのは得策ではありません。警察による現場検証や保険会社の調査、病院の診断などによって動きを決めるべきです。相手への攻撃的な言動は、敵を作るだけで得にはならないでしょうし、相手だけでなく周囲からみた場合に、責任逃れのようにも聞こえます。また、相手がケンカ上等タイプの場合、危害を加えられるおそれがあります。さらに、相手が大人しいタイプなら、脅迫ととられる危険があります。
この種のNGワードに括られるのは「お前のせいだ」「金払え」「誠意をみせろ」「たたじゃすまさないぞ」「どうなるかわかってるだろうな」などです。
もう一点、拙速な解決を進める言葉もNGです。
・わかりました
事故の相手によっては、警察への通報さえも嫌がるケースがあります。事故の申告は道路交通法に定められた運転者の義務であり、相手がどうかは関係なく行うべきものです。なぜ、相手は通報を嫌がるのか?
無免許運転や盗難車の利用、逃亡中の犯人などトンデモナイ事情が浮かんできます。こんな相手が事故の相手となったら、それこそ警察の介入がなければ大損をする可能性があります。そうではなくて、会社に内緒にしたいだけなどの理由があるかもしれません。しかし、それは自分に関係ないことです。
仮に、100万円の現金を手渡されるとしても、その場で示談をしてはいけません。警察を呼んで、保険会社に連絡しましょう。きちんとした捜査・調査・診療・手続を経ないで示談してしまうと、自分が加害者の場合はさらなる要求を受けることにつながりかねません。
また、自分が被害者の場合、思ったより深刻な症状が後日になって出現することも考えておきましょう。ずさんな示談をしてしまっていれば、後の祭りとなることが珍しくありません。下手をすると事故そのものがなかったことにされてしまいます。責任の所在や示談を示唆する流れでの「わかりました」はNGワードです。
このグループには「わかりました」以外にも「それでいいです」「かまいません」「仰るとおりにします」「弁償させてもらいます」「結構です」「気にしないでください」などがあります。
以上のように、車で事故の当事者となったときは、謝罪の言葉・攻撃の言葉・示談など債権債務の範囲を確定させる3種類の言葉は、絶対にその場で相手に言ってはいけません。