歴史好きにオススメしたい「古地図で街歩き」
- 2019/03/09
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古地図でその土地の歴史に触れてみよう!
古地図とは、年代の古い地図のこと。
「情報が古い地図なんて、使い物にならないじゃないか!」と思いましたか?
たしかに、古地図にある建物や道は今もあるとは限りません。
というか、ない場合がほとんどです。
ですが、そんな古地図だからこそ、街歩きのお供にぴったりなのです!
「古地図で街歩き」の何が楽しいのか?
古地図には、当時の街並みがわかる情報がいっぱい詰まっています。
「ここって昔は川だったのか!」
「こんなところに裏路地が!」
などなど、古地図から読み取れる情報から当時の街並みを頭に描いてみると、歴史をもっと身近に感じられます。
幕末の古地図ならば「坂本龍馬もこの道を歩いていたに違いない」という風に、想像をどんどん膨らませても楽しい♪
古地図の入手方法
古地図は、博物館、資料館、図書館などで見ることができます。
購入するなら古書店が便利!
古地図をメインに取り扱っている古書店もあります。
インターネットでもチェックできる!
NTTレゾナントが運営するポータルサイト「goo」の「goo地図」では、江戸の切絵地図や明治地図、昭和初期に撮影された航空写真が公開されています。
現代の地図との比較も簡単にできますよ!
アプリでも古地図との比較が可能!
江戸時代や昭和30年代の古地図と現在の地図を同時に表示できる「古地図 with MapFan」という便利なアプリもあります。
江戸時代の古地図も興味深いのですが、昭和30年代といえば東京オリンピックが開催された頃。
2020年の東京オリンピックが控える今、地図の変化を比較すると感慨深い気持ちになる人もいるのでは。
人気が高い古地図は「江戸切絵図」
江戸切絵図には、大名や旗本のお屋敷が人名とともに記載されています。
今でいう、住宅地図のような感じです。
現在の地図と比較しても楽しいのですが「こんな名前の人が住んでいたのか~!」といった発見も江戸切絵図ならでは。
江戸切絵図にもいろんな種類があり、これがまたそれぞれ個性的で面白いのです!
■近吾堂板(近江屋板)
1846年(弘化3)年に近江屋が刊行を始めた江戸切絵図です。
この頃の江戸幕府の将軍は徳川家慶。
ペリーが浦賀沖に現れた「黒船来航」が1853年なので、歴史に詳しくない人も「幕末の頃かぁ!」と、なんとなくイメージできるはず。
当時は表札を出す習慣がなかったので、近江屋では「武家屋敷はどこ?」と道を聞かれることが多かったのだそう。
そこで作成したのが、この近吾堂板!
近江屋は地図とも出版とも関係なかったものの、番町の地図という画期的なアイデアで人気が出て、近吾堂板の販売を開始。
計38枚の地図で江戸全体を網羅しています。
■尾張屋板(金鱗堂板)
江戸切絵図といえば尾張屋板!
近吾堂板の大ヒットを受けて、絵草紙商の尾張屋が販売を開始。
畑や土手は緑、道路は黄、川や海は青、武家地は白、町屋はグレー、神社仏閣は赤…とカラフルに色分けされていて、寺院や名所の挿絵もあり、錦絵感覚でも楽しめる地図になっています。
例えば、「染井王子巣鴨辺絵図」の飛鳥山あたりの地図を見てみると、桜の木が描かれていて、一目で桜の名所であることがわかります。
遠方から訪れた人たちはこの地図を手に「へぇー、ちょっと寄ってみるか」と、街歩きを楽しんだのかもしれませんね。
他にも、1755年~1775年にかけて刊行された「吉文字屋板」、最後の江戸切絵図とされている「平野屋板」があります。
まずは古地図では歩けないエリアをチェック
街歩きの前に確認したいのが、道の有無。
古地図に書かれている道がなくなっている場合があるので、現在の地図と照らし合わせてから街歩きを楽しみましょう!
歩けば歩くほどその土地の歴史に詳しくなり、運動不足解消にもなって、一石二鳥♪
あなたも古地図を片手にお出かけしてみませんか?