なぜ、マキタのコードレスクリーナーは売れているのか?
- 2019/02/15
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ごちゃごちゃした製品はいらないのです
枯れた製品、というものがあります。
もうこれ以上進歩しないであろう、成熟しきった製品のことなのですが、代表的なものは冷蔵庫や洗濯機などの白物家電。それでも真空チルドだ乾燥機との一体型だと、メーカーは色々と付加価値でヒットさせようと躍起になっているのです。結果、やたらと高額になってしまい、ハイアールなどの後発メーカーのシンプルで安価な製品に、お客の大半が流れてしまう。こうなってしまうと、末期ですよね。
しかし同じ、枯れた製品でも他の白物家電と違うのが掃除機。ロボットにしました、サイクロン式ですと、色々と付加価値で勝負をしている点では、他と同じなのですが、面白いのが健闘しているところ。ルンバにしてもダイソンにしてもヒットしていますものね。
なぜって、シンプルだから売れているのです
付加価値てんこ盛りの掃除機が健闘している一方で、ヒット商品となっている掃除機があります。それはスティックタイプのコードレス掃除機。マキタや日立工機(改めハイコーキ)といった、電動工具を手がけているメーカーが手がけているもの。
先日もマキタのコードレス掃除機が、ヤフーショッピングの12月期の売り上げで、先月対比で111倍にもなったという記事がありました。
なぜ、売れているのか?というとシンプルだから。
ファンを回転させてゴミを吸い込むのみ、付いているスイッチはオン・オフと強・弱の切り替えのみ。だって掃除機だから機能はそれで十分なのです。
回転するヘッドなども付いていませんから重量は1.4kg、女性でも片手で扱うことができます。一方で、ダイソンのコードレス掃除機「V10」は2.58kg、これは非力な方にとってつらい重量でしょう。
そしてシンプルですから、価格も安い。アマゾンで現在7,549円、一方のダイソン・V10は最もシンプルなセットで4万2,586円……そりゃあダイソンは色々なヘッドが付いていますから、単純に比較はできませんが、安いに越したことはありません。
加えて、信頼性も高い。何といっても電動工具の世界的ブランドのマキタ製、壊れにくくてパワフルなモーターにはピカイチの信頼性があります。
実に良い、日立製コードレス掃除機
というわけで、私、アントニオ犬助も、使っていた掃除機が壊れたのを機に、先日コードレス掃除機を購入しました。犬助はマキタではなく日立工機を選んだのですが、理由はマキタの14.4vに対して日立が18V、吸込み仕事率が優れているから。
価格はアマゾンで現在7,390円ですし、重量、サイズともにマキタも日立も変わらない。大きな差といえばマキタは紙パックを使用するタイプもラインナップされていますが、日立はされていないところくらいです。
この路線で、日本家電も巻き返すのだ
そして、日立工機のコードレス掃除機には非常に満足しています。
現在、犬助が住んでいるのは、延べ床面積25畳程度の2LDKなのですが、ここの掃除ならばコードレス掃除機だけで十分。カタログ値で40分の連続稼動が可能ですから、十分すぎるぐらいに動いてくれます。
加えて、素晴らしいのが軽い点。すぐに持ってきて、さっと使えますから、掃除機をかける頻度が上がる、結果、きれいな室内を保てる。家中に掃除機を掛ける頻度は、大きく下がりました。
ということは、ですよ。他の新興メーカーにおされている白物家電も、シンプルにするだけで巻き返しは可能ではないかと思うのです。余計な機能を求めている人は一部でしょうし、シンプルになれば価格も下がる、そこに日本製という信頼性が加われば売れそうなものなのです。何とかチルドとか、AIとか、そんなものいらないと思うんですけれどね。