許される毒舌キャラと、許されない毒舌キャラ
- 2017/04/14
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夜な夜な経済界の重鎮が集まるというバー
現在私は地味極まりない、一地方都市に在住しているのですが、そんな地方都市の地味極まりない歓楽街の、これまた地味なスナックに夜な夜な経済界の重鎮が集まるという話を聞きました。
まあ、地方都市にも東証一部上場の大企業もあれば、上場こそしていないものの独自の技術やノウハウで存在感を示し続ける企業もあるのです。
そんな企業の社長や取締役連中が大勢集まるスナックにいるのは名物ママ。そのママはスナックだけでなく、他にレストランやイベント会場も経営しているといいますから、彼女自身もやり手の実業家なのです。
そんなママの人柄に惹かれて重鎮が集まるというのですから、どんな魅力的な人なのだろうと、想像力をたくましくしていたのです。
偏差値40のうるさいオバサンについて
そして先日、彼女とお会いする機会があったのですが、歳の頃は60過ぎ、それほど高価そうな物を身につけているでもなく、オーラもない。
ルックスは偏差値40程度のどこにでもいるオバさんでした。
ただ、まあエネルギッシュというかうるさい……実にうるさい、そしてまあ、不躾というかなんというか、歯に衣着せぬ物言いという言葉がぴったりとハマる人だったのです。
なぜ、こんなママが、地方都市といえど財界トップのお歴々に支持されているのか? 聞けば、彼らは彼女に色々と怒られに通っているとか。
「そんな身なりだと、部下も馬鹿にしてあなたについて何かこないわよ!!」
「歯に衣着せぬ物言い」で怒られるのが楽しいの? まあ偉くなっちゃうと、そんな風にいってもらえること自体が新鮮で、楽しいのかもしれません。
なぜ、オカマはこれほどまでに支持を集めるのか?
そういえば、歯に衣着せぬ物言いで支持を集めている芸能人はいつの時代もいるものです。
最近ならばマツコ・デラックスさん、少し前ならば美輪明宏さんや美川憲一さん、もっと前ならばおすぎさんとピーコさん。
と、ここまで書いて気が付きました。こいつら、全員オカマじゃねーか!!
オカマ独特の口調といいましょうか、物言いといいましょうか、そんな調子でズバッと発言されると、何だか見ているこちらも痛快な気分になるのはなぜなのでしょうか?
考えてみると、歯に衣着せぬ物言いをウリにしている芸能人は他にも多くいます。
現在ならば、坂上忍さんややくみつるさんといった所かと思うのですが、彼らは残念ながらオカマで同様の芸風を持った人たちほど、高い支持を受けていないもの。
この差は何なのか? オカマ独特の言い回しだけでは説明がつかないと思うのです。
キャラがフィルターとなって作用する
先述のスナックのママなのですが、同じようなキャラクターで、もしも美人だったならば。と想像してみると、歯に衣着せぬ物言いも刺々しいだけで人を惹きつけるものにはなり得ないのではないでしょうか。
偏差値40程度のルックスだから、何をいわれてもそれほど刺さらない。
マツコ・デラックスさんにしても、あのガタイでオカマだから、何をいわれてもそれほど刺さらない。
ああ、偏差値40が何かいってるわ、ああ、オカマが何かいってるわ、そんな風にフィルターがかかりマイルド化するのではないでしょうか。
どうやら、ツッコまれキャラは得をするようで
「キレイ事ばかりいいやがって!!」
正論を口にすると大抵このような反発を喰らうものなのですが、会議などの場で同じことをいっても反発を喰らわないキャラの持ち主というのがあるものです。
人柄だろ、そんな風に思うのですが、付き合いがそれほど深くない人にもそれがあるのは、長く付き合わなくてもわかる何らかのアイコンをもっているからでしょう。
それが偏差値40のルックスだったり、オカマだったり、ということではないでしょうか? ツッコミどころがない人というのは、何をいっても嫌われる。
ツッコミどころが具現化している人は、その点で有利ということですね。
ならば、明日からツッコミどころがあるキャラを立てていきましょうか……まあ、オカマになるということでは決してありませんが。