メタル氷河期に大成功を収めた【アニメタル】というレジェンドバンドのこと
- 2019/03/14
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80年代に大流行も、90年代には氷河期に突入
1980年代に到来したヘヴィメタルブーム。
日本ではアイドルグループだったLAZY(レイジー)が「ヘヴィメタル宣言」をしてアルバム「宇宙船地球号」を発表。
解散後にLAZYのメンバーだった高崎晃と樋口宗孝が結成したLOUDNESS(ラウドネス)はジャパニーズメタルを語る上で外せません。
この時代には、関西3大メタルバンドと称されたEARTHSHAKER(アースシェイカー)、MARINO (マリノ)、44MAGNUM(フォーティフォーマグナム)、浜田麻里や本城未沙子を代表とする女性メタルシンガーの活躍もあり、「本当にイイ時代だったなぁ…」と懐かしむメタラーも多いことでしょう。
というのも、日本におけるメタルブームはほんの一瞬のことで、80年代後半には人気に陰りが…。
90年代に突入すると、ヘヴィメタルの影響を受けたヴィジュアル系バンドが流行したものの、ジャパニーズメタルは「氷河期」を迎えたのでした。
メタル氷河期に明るいニュースをもたらしたのが「アニメタル」
「もうメタルは流行らない」と思われていた90年代に、ファーストシングルを15万枚以上売り上げたバンドがいます。
そのバンドの名は「アニメタル」。
その名の通り、“アニメソングをメタルでやるバンド”として結成され、アニメファンからメタラーまで多くの人に愛される存在になりました。
「宴会芸ソング」としてカラオケでも人気に
1996年にリリースしたファーストシングル「アニメタル」は、リリース前後に各メディアで話題に。
そのころ世間では年末の宴会ラッシュに差し掛かっていたため、「宴会芸ソング」として注目されたのでした。
「ヘヴィメタルはカラオケでは流行らない」というこれまでの常識まで打ち破ってみせたのも、アニメタルの偉業の1つです。
兎にも角にもメンバーがスゴイ
これまでアニメタルに参加した人物は、メタラーを唸らせる実力者ばかりです。
今回は一部のメンバーとなってしまいますが、振り返ってみたいと思います。
■元ANTHEM(アンセム)のさかもとえいぞう
87年にアンセムを脱退してからは、タクシーの運転手やトラック運転手、メガネ店の販売員などをしながら音楽活動を続けていて、アニメタルが久々のメジャーレーベル契約となりました。
彼の特徴は日本人ロックボーカリスト最高峰とも言われているハイトーンボイスですが、低音との使い分けも巧みで、ライブにおいても安定した歌唱が評価されています。
■1997年からの参加となったベーシストのMASAKI
たくさんの弟子を抱えていて、その多くがテクニカルベーシストであり、著書「地獄のメカニカル・トレーニングフレーズ」のシリーズも有名です。
10本の指をフルに使った超絶テクニックは「ギター殺し」と呼ばれていて、同著書ではその技術が惜しみなく披露されています。
■ラウドネスの樋口宗孝も参加
日本のHR/HM界で最も有名なドラマーといっても過言ではありません。
ラウドネスやレイジー、SLYなどで活躍し、アニメタルでは1997年にリリースの「アニメタルサマー」「センチメンタル」に参加。
2000年にラウドネスへの復帰を果たしましたが、2008年に肝細胞癌で活動を休止、同年11月に49歳の若さでこの世を去りました。
■GALNERYUS(ガルネリウス)のギターリストSyu
ガルネリウスは00年代を代表するべヴィメタルバンドです。
ドラムとギターを始めたきっかけは、小学4年生のころに出会ったX JAPAN。
2006年にアニメタルが“封印”となってからは、ガルネリウスを中心に音楽活動を続けています。
二代目やUSAのメンバーも豪華!
アニメタルの活動は2006年の10周年記念ツアーが最後になっていますが、二代目アニメタルが2015年にアルバムをリリースしています。
二代目アニメタルのゲストプレイヤーには、元ドッケンのジョージ・リンチ、プリティメイズのケン・ハマー、ラウドネスの高崎晃など、錚々たるメンツが!
そして忘れちゃいけないのが、2011年に結成された「アニメタルUSA」。
マイク・ヴェセーラ、クリス・インペリテリなど、こちらも本気すぎるラインナップ!
いずれのバンドもテクニックはもちろんアレンジも素晴らしいので、ぜひ聴いてみてください。